ウサギとカメ

いつも鈍間のろま

揶揄からかわれて

泣いてばかりいる私はカメ


ウサギさんのように

速く走りたかった

あなたは私の憧れだったの


でもウサギさんとの競争は

絶対に負けると思ったから

本当はやりたくなかったの


ほらやっぱり

スタートした瞬間に

ウサギさんは見えなくなっちゃった


私はゆっくりと

一歩ずつ歩くしかないから

どんなに遅くても

歩くしかないから


でもウサギさんは

ゴールの手前で寝てた

私が来たのにも気づかずに


ウサギさんに勝った私に

皆んなが凄いね!って

褒めてくれた

揶揄からかってた皆んなが

褒めてくれた


一歩ずつ前に進めば

必ず報われるんだって

皆んなが言ってくれた


でもね

本当は知ってたんだ

ウサギさん

ゴールの手前で

寝たふりしてたこと


ウサギさんありがとう

あなたの優しさは

忘れないよ

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