(参加作品その9)お隣の吸血鬼くん(無月弟様)
『お隣の吸血鬼くん』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884748289
【コンテスト】第19回 ライトノベル ビーズログ文庫アリス部門
【一次選考通過数/応募総数】17作品/137作品
(私からの一言)
書き込んでいただいた情報の中に「カクヨム投稿時に番外編を追加している」とありましたので、今回は番外編の手前まで、つまり「プロローグ」「新生活とお隣さん」「同級生の吸血鬼くん」「林間学校」「非日常は突然に」「特別な血」「吸血」「エピローグ」を読んだ上で、『一言』を書いています。
タイトルにも含まれているように、吸血鬼という非現実の存在が登場します。ですが、ジャンルは現代ファンタジーではなく、現代ドラマになっていました。
この点、「プロローグ」を読んでいる時は気にしていなかったのですが、「新生活とお隣さん」を読んで、なるほどこれはファンタジー設定の現代ドラマだ、と思いました。
その後「同級生の吸血鬼くん」で吸血鬼設定を活かした感じが少し強くなり、「林間学校」はラブコメ要素が強い感じで、「非日常は突然に」は、文字通り『非日常』に踏み込む話。バトルもの現代ファンタジーのような。
そして、ラストへ向かって盛り上がっていく「特別な血」を経て「吸血」と「エピローグ」。ああ、この方向性で物語をまとめたのか、という感想です。
以上が、個々の章に対する私の勝手な印象ですが……。全体として、色々と盛り込んだ作品だと感じました。
あと、最後に、もう一言。
登場人物に関しては無駄なキャラがおらず、どれも読んでいるうちにそれぞれのキャラクターがスーッと頭に入ってくる感じであり、その点、とても読みやすかったです。これはキャラ描写の巧みさということだと思いますので、ぜひ見習いたいものですね。
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