(参加作品その2)カミツキ姫の御仕事(まじりモコ様)

   

『カミツキ姫の御仕事』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886140020


【コンテスト】第5回角川文庫キャラクター小説大賞

【一次選考通過数/応募総数】42作品/504作品



(私からの一言)

 第一幕と第二幕からなる作品です。総文字数も30万文字を越えていますし、また内容的にも「一つの物語を二幕に区切っている」というより「二つの長編小説がセットになっている」という印象を受けました。

 第一幕と第二幕、作品の雰囲気もかなり違いますので、人によってどちらが好みなのか、大きく異なるでしょう。

 第二幕の方が描かれるキャラも増えて、その点ではラノベっぽく感じたので(あくまでも『その点では』ですが)、もしかしたら第二幕を好む方々の方が多いかもしれません。私個人は第二幕より第一幕の方が好みだったので、以下、主に第一幕についての感想です。

 まずは、インパクトのあるプロローグ。そして、そこから素直に繋がる導入部。しっかりと描写を書き込んでいるのに全く話のテンポを損ねないのは、作者様のセンス、バランス感なのでしょうか。

 タグ欄のキーワードに『伏線多め』と書かれていた時点で「おそらく私好み」と思っていたのですが、まさに伏線の多い作品であり、案の定でした。小さな謎をモヤモヤと出しつつ、それを放置し過ぎずに少し後で答えを出すという、その塩梅も素晴らしい。

 一人の書き手としては、色々と見習いたい部分も多くて、読んでいてとても勉強になる作品でした。

   

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