性別がわからない

倉明

第1話 柳原可奈子ちゃん推し

 このエッセイは、精神的な性別がわからない者が、性別とはなんぞや、のようなことを不定期で語るものです。


 体の性別は女です。これに異論はありません。……半分嘘です。本当は両性具有か無性別になりたいです。ですが、おそらく不可能なので、まあ、不満はないこととします。


 別に男になりたいわけではありません。(ここ、重要です。テストに出ます)


 精神的な性別が

 男性のとき

 女性のとき

 両性具有のとき

 無性別のとき

 と色々あり、定まっていない人の雑記となっております。

 別に、性別が変わったからといって、人格が変わるわけではありません。テンションや気分が変わるだけです。


 という、この雑記帳の説明はひとまず終わりにしまして。

 柳原可奈子ちゃんの話をさせてください。


 可愛いんですよ、彼女。テレビに初めて現れた当時よりも、今はだいぶ痩せていますね。ぽっちゃりとしていた頃から、なんて可愛い人なんだ、と衝撃を受けて、ずっと好きでした。

 好き、というのは、色恋の意味ではありません。いえ、半分は色恋でした。好みの可愛さだったんです。明るい笑い声、周りの人を的確に表現できる観察力と演技力、そして何より可愛い。

 可愛い。

 本当に可愛い。

 語彙力がないので可愛い以外に言えませんが、こう、見た目も中身も、嫌味のない可愛さといいますか、ストレートに、性格は悪くないんだろうな、といいますか、よく笑う明るい子だな、愛らしいな、素敵だな、と、つい目で追ってしまう存在で。

 大好きなんですよ。

 もう、幸せになってほしいなあと、すごくすごく可愛い人だなあと、心から思ってはニヤニヤデレデレしている私です。


 という思考がね。

 柳原可奈子ちゃん大好きぶりが。

 心の性別がどれになっていても、変わらないのです。

 多少は変わるかもしれません。

 時々、祖父母が孫を可愛がるような気持ちで、健やかに生きていてくれたら、それでいいよ、なんて、どこから目線なんだかわからない視線を送っていますから。

 しかし、基本的に「柳原可奈子ちゃん大好き」なのは変わらないのです。


 そんな性別迷子が送るエッセイ? です。

 そのはずです。


 実は、このエッセイ、書くのが三度目になります。「性別不明の雑記帳」というタイトルで、二度ほど書いていたのを消して、新たにまた書き出したのです。

 消した理由は「しっくりこないから」でした。途中で言いたいことが溢れてきて、まとまらなくなってしまったので、一度(二度ですが)削除したんですね。

 この雑記帳は消さないよう努力してまいります。

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