『易経』「山地剥」卦の『象伝』に曰く、「山の地に附くは剥なり。上、下に厚くして宅を安んず(象曰山附於地剥上以厚下安宅)」と。この剥とは、上よりも下を厚くして安定にせよという卦である。下は上の本であり、下がしっかりしていれば上は安泰である。つまり人民を厚くすればそれだけ君主は安泰である。書経に人民は国家の根本であり、根本がしっかりしていれば国家は安泰である、というのと同じ意味合いである。


※「象伝」は『易経』の解説書の一つ。

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