27.海辺のカフカ
海辺のカフカは割と村上春樹入門編かもしれない。話の作りは村上春樹全開だけど、雰囲気が多くのひとに受けいられるようなタイプな気がする、主人公が少年だからかな?
今作は例によって二つの視点で話が進んでいくわけだけど、それらで断片的に描かれてきたことが最終的に一つに帰結する話のスタンスはやっぱり村上春樹の凄いところだと思う、発想が。世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドとか1Q84とか騎士団長殺しとか全てに共通することだけど、そのやり口が本当にうまい。
でも今回は結構残酷な描写も多かった。具体的に言うと、猫の内臓を食べるシーンがあります。猫好きは頑張って読んでください。
あらすじもまた例によって難しいから省略。以上。
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