19.1973年のピンボール
村上春樹の、「風の歌を聴け」、から始まる鼠三部作の二作品目です。本作は、芥川賞の候補にもなってますね、最終的に選ばれてはないけど。
本作もまた、あらすじを説明するととても難しい。ただ、読んでいる限り、今の村上春樹と昔の村上春樹が合わさった感じ、なのかな、私はそう感じました。若干ファンタジー的な要素もあるわけです。
本作は、「僕」視点と「鼠」視点が、同時進行します。どうやら、鼠の方はリアリズムで書いたらしいですね、Wikipediaにそう書いてあった。
村上春樹らしさは相変わらずなので(つまり、乾いた文体とでもいうべきか)、人は選ぶかもしれませんが、私は好きです、本作品。是非読んでみてください。
余談ですが、大江健三郎の万延元年のフットボールのパロディ説があるらしいですが、どうなんですかね?
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