17.騎士団長殺し

 最近読みおわったのでこの本を。村上春樹の一番新しいやつですね。なかなか村上春樹の世界観が強くでた、面白い作品でした。1Q84とかが好きな人は大好きだと思う。途中世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドみもあったけど。

 わりに長い小説ですが、私は結構すぐ読み終わりました。魅力を説明しろと言われると、すごく難しいんですが、やっぱり村上春樹の世界だなぁってのが魅力なんですかね、それ以外言えない。


 妻との離婚話から自宅を離れ、友人の父親である日本画家のアトリエに借り暮らしすることになった肖像画家の「私」は、アトリエの屋根裏で『騎士団長殺し』というタイトルの日本画を発見する。アトリエ裏の雑木林に小さな祠と石積みの塚があり、塚を掘ると地中から石組みの石室が現れ、中には仏具と思われる鈴が納められていた。日本画と石室・鈴を解放したことでイデアが顕れ、さまざまな事象が連鎖する不思議な出来事へと巻き込まれてゆく。


 多彩な暗喩が織りなす村上ワールドへ、どうぞ。

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