羽前合体グランドイデハ
「なんだあのロボットは?」
突如として現れた三体のメタルクベーラに太郎松は驚愕する。
「ならば
與次郎狐がロボット形態となった三体のメタルクベーラに襲いかかる。
「そいや!」
三体は與次郎狐を軽々とかわし、個別攻撃を仕掛けた。
「
ードシュウドシュウ
大日如来真言を唱えた黒刃=ハグロジェットが與次郎狐に向かって翼に付いたキャノン砲からビール砲を放つ。
ードーン!
與次郎狐は怯み、動きを止める。
「
ーヒュオオオ
同じく大日如来真言を唱えた衣月=ガッサンウィングが両手のひらを與次郎狐に向けると、風が巻き起こって與次郎狐を巻き上げ、與次郎狐を凍結させてしまった。
「
ーボオオオ
湯子=ユドノランチャーのランチャーアームから火炎放射が凍結された與次郎狐を目掛けて放たれると、氷と火の温度差から樹氷結にヒビが入り、與次郎狐ごと爆散したかに見えた。
「やったあだ?」
「反応は消えていません!」
「
與次郎狐が落ちたの先は新庄市内の違法産業廃棄物処理場だった。與次郎狐はヨレヨレになりながらも処理場内の産業廃棄物を食いつぶし、回復したどころかますます力をつけた。
そして再び新庄市街地に現れた。
「なんてごんだ…」
「ちゃっちゃっど終わると思っていたえでば…」
「皆さん、羽黒流退魔術の奥義を見せつける時が来ました!」
「アレか!」
「秋の峰、十界修行に耐えた皆さんなら出来るはず…」
ミツハは地上から三体のメタルクベーラに向かって合掌印を組むと、
「
「羽前合体!!」
ミツハが
ハグロジェットは腕パーツとなっていた旅客機の前部が胸内に格納され、下半身を構成していた旅客機後部は腰パーツとなった。
ガッサンウイングは背後のウイングブースターと、E3系の先頭部分が取り外され、腕・頭・脚が畳まれてつま先パーツが現れた。
ユドノランチャーは同じく背後のランチャーアームブースターとE653系の先頭部分が取り外され、腕・頭・脚が畳まれてつま先パーツが現れた。
ガッサンウイングが左脚に、ユドノランチャーが右脚となって左右連結合体し、その部分へハグロジェットの尾翼パーツが腰パーツとなって合体し、下半身が完成。
E653系先頭パーツにユドノランチャーが変形し、腕パーツが伸びて合体、右腕パーツとなる。
E3系先頭パーツにウイングブースターが変形し、腕パーツが伸びて合体、左脚パーツとなる。
完成した両腕パーツが変形したハグロジェットと連結合体し、上半身パーツとなる。
上半身、下半身パーツが合体したところで、上半身のハグロジェットから新たな頭部が現れ、眼に光が灯る。
「羽前合体、グランドイデハ!!」
出羽三山の力と田村麻呂の力が一つになった山形県の守護神が今、降臨したのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます