朝ランの最中に安達の鬼婆と土蜘蛛に遭遇する

うつくしま寮の3年、長刀部の柳沼龍美と剣道部の宗像剣、2年のボクシング部の八巻勝代に漫画研究部の佐川光美は会津若松市のシンボル、鶴ヶ城をランニングしていた。

「光美、なんで漫画研究部のおめぇまでランニングに出たいなんてなんちゅう了見だ?」

「痩せたいから!?」

「太り過ぎちゃって!」

「それならボクシング部さ!短期間でぞうさねぇくあっという間に痩せるど?」

「先輩を差し置いてあなぁに勧誘してるのす!?やせるには会津女子の嗜み、長刀が1番!長刀部さ来らんしょおいでなさい!」

「龍美、女子高の王子様フェイスでずるぃ!剣道部なんかいかんしょ!?動きは激しいし掻く汗の量はこのランニングの比ではねぇぞ!?何よりおっかね怖いあんつぁま野郎よたっこチンピラどもに怖気付かなくなる!」

「なるほど!!」

「ちょっとまってくなんしょ!よたっこたいさくなら会津王道の長刀部だべ!?」

「いや、実践的なボクシング部だべ!?」

光美の取り合いで三人が揉めているとそこへ、


-ズシン…ズシン…


鶴ヶ城の近くを、フタバスズキリュウ・パレオパラドキシア型ロボットが通り過ぎた。

「あ、あれは…」

「最近ニュースで見たよ!最近いわき市のアトリエから居なくなったって言うフタバスズキリュウとパラドキシアって言う恐竜の標本だよ!まさかロボットとなって会津若松に逃げ込んでいたなんて…!?」


フタバスズキリュウはいはて


パレオパラドキシアは土蜘蛛つちぐも


と名乗った。


二体は4人を赤い眼光で睨みつけた。

「やる気だか!ああっ!?」

体の倍以上かつロボット恐竜と化したいはてと土蜘蛛に対してファイティングポーズをとる龍美に剣に勝代。

しかし、光美だけは無茶な事はわかっていたので3人の首根っこを掴んでその場から逃げ出した。

「3人とも逃げよう!!」

「あででで!ひっぱんなで!」

かだってんでねぇ何を言うか!ここで引いたら女が廃るべ!」

「んだ!女の子はじゃばおてんばぐれぇでねぇと令和の世は生きて行けねぇんしょ!」

「それ関係ないでしょとにかく逃げよう!!」

逃げる4人をメカ恐竜のいはてと土蜘蛛が追う。

だがそこへ天空から清いエネルギー生命体がいはてと土蜘蛛を妨害する。

「あれは?」

すると清いエネルギー生命体はメカ白虎、メカ山鳥、メカフタバスズキリュウに変化した。

メカ白虎は剣を、メカ山鳥は龍美を、メカフタバスズキリュウは勝代と光美を乗り込み、いはてと土蜘蛛を引き離してうつくしま寮に戻っていった。

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