ドワーフに転生したミルクさんと冒険者ギルド受付の2人


 おはようございます、父さん母さん朝の弱い妹。

 中学を卒業してから今日で1年が過ぎました。

 卒業式の次の日に雷に撃たれて死んでしまってすいません。


 今の僕は、異世界に転生して1人前の冒険者になれたつもりです。

初級ダンジョンでゴブリンと闘う毎日ですが、それなりに生きて行けてます。


 地球そちらで死んだ後にこんな事を言うのもなんですが、今日も元気です。



   風間拓斗かざまたくとの日記より一部抜粋



 今日で冒険者登録してから半年。

いつもと変わらない冒険者ギルドのロビー。


 オークのボンゴさん(雄)が座る受付でダンジョンに行く手続きをして、冒険者の仕事テンプレでもあるダンジョンにモンスター討伐の為に向かおうと思ってた。


「ちょっとゴブタク、ダンジョンに行くの少し待った。」


 いつもなら引き留められる事なんか無いのに、今日はボンゴさんの隣の受付に座ってるキレキレマッチョのシャミイさんに引き留められた。


「どうしたんですか?珍しい。」


 シャミイさんの種族はアマゾネス。

 身長2m近い背丈と普通のマッチョが逃げ出す程のキレッキレマッチョで、オッパイが大きい、お尻も大きい、強面だけど美人で露出度が高い。

 胸元を直視すると、朝の生理現象が治まった小さな拓斗が、また顔を出そうと大きくなってしまうほどだ。


「ほーれ、ほれほれ。揺れるオッパイ見て固くしな、ほーれほれほれ。」


 俺が彼女居ない歴=年齢だって分かった途端に、シャミイさんの受付に並んだ時は毎回オッパイを両手で掴みながら揺らしてプルンプルンしてくれる、そのせいでしばらく下半身が使い物にならない。


 ってるけどって居られないから。


(見てる分には嬉しいけど)


 毎朝並ぶ受付を、オークのボンゴさん(雄)の所に変えた理由でもある。



 朝のスタートダッシュってのは、かなり大切だからな、この世界の冒険者って家業は。


 だって午前10時頃がダンジョンの中のモンスターの数が1番多いしやる気があるから。


「興奮させるのに呼び止めたんなら行きますよ、生活かかってるんで。」


 俺は現在、冒険者ギルドに併設の宿屋で1泊3500円で朝ごはん&昼食の弁当・おにぎり2個付きプランで宿泊し続けてて、ほぼ毎日ダンジョンに潜っている冒険者なんだ。

 朝が肝心なんだから、さっさとダンジョンに向かおうとギルドの出入口に向かって歩きだそうとしたら。


「今日は、ゴブリンスレイヤー拓斗に用事があるんだけどなあ、かわい子ちゃんが。」


 かわい子ちゃんと言われて出入口を向いていたけど、一度シャミイさんを見て、出口の扉を見て、もう一度シャミイさんを見た。


(周りから見たら綺麗な二度見だぞ)


「かわい子ちゃんって?あれですか?前回のリザードウーマンのペチュさんみたいな、ん? ってなる感じですか?」


 前回かわい子ちゃんと言われたのはペチュさんと言うリザードウーマンさん14歳。

え〜とね、まんま人間サイズのトカゲが二足歩行してて、リザードマンから見たら美人だったらしい……俺は人間だ。


(俺は可愛いと思ったぞ)


 俺の質問にオッパイを持ち上げながら、谷間を強調しつつシャミイさんが大切な事を教えてくれる。


「令和の日本人のアンタ達だったら合法ロリって言うの?そんな感じの18歳のドワーフのかわい子ちゃんよ。」


 なんですと!ドワーフと言えば男は髭でマッチョでチビ。もしくは見た目が子供のマッチョ。

 どうでもいいそんな奴。


 しかし!?女の子は身長130cm程でロリ顔ヒンヌーツルペタで、オバチャンになっても見た目が変わらない素晴らしい種族じゃないですか!


 (髭のあるビア樽体型のドヴェルグタイプも居るけどね)


「このゴブリンスレイヤータクト、頼られたら断れません。頼って下さい。」


 プライド?そんなのある訳ないだろ?彼女欲しいもん。


「そう言うと思ったよ、あと少し待ちな。8時頃に出るから、その時間に合わせて来てくれって伝えてあるからね。」



 現在7時50分……


 シャミイさん、プルンプルン揺らし過ぎて服からこぼれ落ちてNew輪にゅうりんが見えてますよ……。


 股間にテントが貼った。


 肉体年齢が高校一年生と二年生の間の春休み、と言う青春真っ只中の俺には、刺激が強過ぎます。


「よっしゃ、ボンゴ。今日の昼飯のエールはアンタのおごりだね!」


(賭けてんのかよ)


「全く情けねえなあ、ゴブタクさんよ。ゴブリンばっかり狩ってるから、こんなので興奮するんだろ。」


 こんなのと言ってシャミイさんのオッパイをひづめでツンツンするオークのボンゴさん(雄)。


(羨ましい)


 あんたはオークで、人間タイプの女性なんか興味無いから言えるんだろ。と思ったけど言わない。


 俺はもう、自分の力で生活する社会人だからな。

ちゃんとスルーすべき所は弁わきまえてる。


 でも、ズボンが膨らんだまんまだと恥ずかしいから、ロビーに据え付けてある椅子に座った。


「シャミイさん、でも俺ってゴブリンしか倒せないですよ、それで良いんですか?」


 俺の二つ名ゴブリンスレイヤーってのは、様々な種類のゴブリンを倒しまくった奴に付けられる名誉ある二つ名じゃなくて、ゴブリンしか狩れない最低ランクの冒険者の俺を馬鹿にする二つ名だったりする。


 ゴブリンスレイヤー風間かざま拓斗たくとを短くしてゴブタクって呼ばれてる。

少し悔しいけど倒されないのが大事。


(裏技がバレちゃうもんな)



 なんでゴブリンしか狩らないのって聞かれたらさ、俺の趣味の説明をしなくちゃならないのと、異世界こっちに来た時に支給された魔法鞄の説明をしなくちゃならない。


 まず俺の趣味だけど。父親の影響でレトロゲームの攻略が好きなんだ。

特にファ○コンのRPGなんかがお気に入りだね。


 プ〇ステ4なんかも持ってたけどさ、なんかリアル過ぎて嫌なんだよね。

チープな感じのドット絵がお気に入りなんだ。


 次に魔法鞄の説明だけど、レトロゲーが好きな人なら分かると思うがファイナ○ファンタジーIIIのアイテム一覧を思い出して欲しい。


 (わからない人は、無限に広がる情報の海を泳ぐ為に用意されたインターネットのブラウザを開いて各種検索エンジンで検索するんだ)


 あんな感じの一覧が頭の中に表示されるんだ、ひとつの種類が99個まで。

 品数は制限があるんだけど、レベル1につき1枠増えるんだ。

 今の俺はレベル12。だから12種類、99個ずつ入る。


 なんでアイテム一覧のナンバリングが4とか5とか10じゃないのか?似たような画面だろ?って聞きたいか?それが俺がゴブリンしか狩らない理由の1つなんだ。


 たまねぎ剣士って聞いた事が無いかい?IIIだとオニオン装備ってのがあっただろ?裏技使って手に入る奴。


 ポーション99個を最上段右に置いて、最上段左は空白にする、左の上から2番目に何かを置いて99個しか持てないポーションをドロップすると……

左上から2番目のアイテムが1つ上のランクの物に変化する裏技があったんだよ。


 ホントに超初心者だった頃にさ、何気なく出来ないかな〜と、ゴブリン狩りしたり購入したりでポーション99個にしたんだ。


 全部買うと高いし、ゴブリンだとポーションをドロップする確率が高いから殆どゴブリンからのドロップで揃えたけど。


 ポーション99個貯まったのを確認して、次のポーションをドロップした途端に変化したんだ……

自作の木のペーパーナイフが職人さんが作ったような青銅のナイフに。


 あの時は1人で初心者ダンジョンの2階層で叫んだよ「女神様ありがと〜!これで金持ちや〜!」ってね。


 そしたら出てきたんだ。転生した時に出会った女神様(風呂上がりバージョン)が。


「おっ。気付いたのが16歳なんてやるじゃない。ココ最近だと令和元年の時点で、22歳以下だけ限定で転生させてるから裏技に気付くと思って無かったけどね。」


 北欧系と日本人のハーフみたいな感じで、超絶美人で可愛らしくて、豊満ボディで、ワガママボディ。

スケスケにスケスケの薄い布を、下着も付けないで体に1枚巻いてるだけだから、TKB(ティクビ)透けてます、下の毛は金髪です、オッパイの形がハッキリ見えてます。



(こいつ首から下しか見てないな)



「裏技って使って良いんですか?」


 股間が盛り上がったまま、女神様の首から下を見ながら聞いてみた。

使ったらダメなら違う事しようと思って。


「わざと用意してあるんだから使わないと損よね、でも皆に教えたら……」


 女神様がオッパイの下で腕を組んで、谷間を強調したポーズで……


「上級者がゴブリン狩りに来て、貴方が狩れなくなるかもね♡」


 スケスケの布のせいで体のラインがモロに見えてて、さらに豊満なオッパイまで寄せて上げて揺らしてくれた、鼻血が出ました。


(幸せな奴だな)


「これだから彼女居ない歴=年齢の童貞は……。夜と月の女神ルミナスを見て崇めないのなんて、貴方だけよ。」


「ほりはえずてぃっすふめますからまっへ」

(とりあえずティッシュ詰めますから待って)


 ルミナス様は待ってくれなくて、でもチラっチラって脇の所の布が無い部分から生横乳を見せてくれながら消えていった。



 そんなこんなでゴブリンを狩って、ポーションをドロップする、鉄のナイフを鋼鉄のナイフに変化させて売る。

そんな感じの事を繰り返してお金を稼いでいるのさ。


 最初に用意する鉄のナイフなんかは、元々木のナイフ(自作)だから無料で作れる。

 だからダンジョンに行かない日は、木のナイフ作りをしてるんだ。


 冒険者になって半年、ひたすらゴブリンを狩ったから、通常のゴブリンだったら10体くらい囲まれても余裕で捌ける。


 でも同時に2個ポーションをドロップすると、鉄のナイフがミスリルのナイフに変化するから売れないんだ。

初心者ダンジョンじゃドロップしない品物なんだもん、怪しまれるだろ。どこで手に入れた?ってね。



 元気になった等身大の拓斗を鎮めるのに回想や瞑想してたら出入口の扉が開いて、入ってきたのは……


 身長130cmくらいで、童顔でエクボが可愛くて、オッパイがCカップくらいで、でもスリムボディなドワーフの女の子。背負っているのは、先の直径が30cmくらいある鉄の大ハンマー……


(やっべー超絶可愛い……お付き合いしたい)


「ゴブタク、この子だよ。あんたに頼みたいのは。」


 シャミイさん、ありがとーーーー!!


(こんなに可愛い年上の彼女とか彼女とか彼女とか)


「初めまして、ゴブリン専門で狩りをしている冒険者の風間かざま拓斗たくとと言います。」


 手汗をちゃんとズボンで拭いてから右手を出した。

握手と言う名の、合法的に異性と手を握る行為の為に。


「初めまして転生者でドワーフのミルクです。ゴブリンスレイヤー拓斗さんですか?」


 なんでもお願いされちゃうよ。アレとかコレとか、手取り足取り……ぐへへへへぇ。


「ゴブリンスレイヤーです。ゴブリン関係なら任せてください。」


 俺の出した手を握ってくれた。手がちっちゃいし、やわらけえ。


「どうしても上手くゴブリンに当たらないんです、このハンマーだと。上手く当てる方法を教えて欲しいです。」


 う〜ん、どう見ても重いよその大ハンマー。


「どんな感じで当たらないか見たいので、1度ダンジョンに行きませんか?」


 ふふふ、吊り橋効果って奴を狙おう。


 日本に住んでた頃に見た恋愛指南本いもうとのしょうじょまんがの知識を使う時が来たぞ!


「はいっ。今日1日、宜しくお願いします。」





 そして俺は唖然としたね。ゴブリンに当たらないんじゃなくて。


 ゴブリンの動きが遅くて、振り下ろすタイミングが速すぎるだけ……

大ハンマーを振る速度も、うっすら影が見えるくらい。


(小枝ですかそれ?)


「え〜とですね。もう少しゴブリンを引き付けてから振り下ろしてみてください。とりあえず1度ゆっくりと、お手本を見せますね。」


 今2人で居るダンジョンは、ゴブリン洞窟って言う難易度最低ランクの10級ダンジョン。

 普通の棍棒を持ったゴブリンしか出ない、初心者ダンジョンを攻略した後に来る最下級ランクのダンジョンなんだ。

このダンジョンのレアドロップは糸玉。


 ここでも、1日8時間ちゃんとゴブリン狩りをしてたら日給9000円は固いんだけどな……。



 いつもと変わらず棍棒片手に叫びながら向かってくるゴブリンに体を左側を前に出して半身にして構える。


 ゆったり動きながら、ゴブリンが棍棒を振り下ろしたタイミングに合わせて、刃の部分でゴブリンの棍棒を下から跳ね上げる。

そのまま半回転させて、石突きに付いてる小さな刃の部分で胸を一刺し。


「こんな感じで、1度ゴブリンに攻撃させてから攻撃してみましょう。」


 俺が使ってるのは、柄の長さ1.5m、穂先が25cm、石突きが5cmの槍。

柄まで総ミスリルの槍なんだけど、刃を黒く汚して柄に布を巻いてあるから、汚い鉄の槍にしか見えないはずだ。



「すっ……すっごいでひゅ……」


(おっ!吊り橋効果あったか!?)


「出来ますか?まずゴブリンの棍棒の手元付近を殴って、その後にゴブリンの体を殴ってみましょう。」


 精一杯の爽やかな笑顔で微笑みながら教えてあげた。

俺に惚れろと念を込めて。


「はい。やってみます。」



 もう教える事なんて無いね。帰ろうかな……

と言うのも、ゴブリンの棍棒を大ハンマーで殴ったら、腕ごと体全部が、ふっ飛んで行くのねゴブリンが。

その後に走って追い掛けて倒れてるゴブリンの胸に大ハンマーの振り下ろし……グチャって音がして気持ち悪い。


「落ち着いてやれば、もう完璧だね。地上に戻ろうか?」


 ゴブリンが落とす確定ドロップの魔石(1個200円)を集めながら聞いてみた。

レアドロップは赤い糸玉1個だけ。


 俺の提案を聞いて、可愛らしい童顔に満面の笑みを浮かべて。


「これで旦那と同じパーティーで冒険者が出来ます。ゴブリンスレイヤー拓斗さん、ありがとうございました。」


 旦那?何それ?髭か!髭が必要なのか!


(今日の分の稼ぎを返せって感じだな)




 冒険者ギルドからミルクさんが帰った後なんだけど。


「ちょっとシャミイさん!既婚者じゃないですかミルクさんって。」


 あんな女の子を抱きまくってる旦那なんかモゲてしまえチ〇コが、爆発してしまえ! おいなりさんが。


「ドワーフなんて15の時には婚約するのが普通だろ?18なんて結婚してるに決まってるじゃないか。」


 相変わらずオッパイを強調しながらも大切な事を言われた。


「え?ドワーフって15歳で婚約するんですか?」


(シャミイさんの谷間に目線は釘付けだ)


「早けりゃ12歳くらいじゃ無かったかな、ドワーフの嫁が欲しいなら10歳くらいから唾付けとかない無理だよ。他人種だと元々無理なんだけどさ。」


(10歳なんて違法だ、ドワーフは諦めろ)


「今度はもう少し人間でも……いや、俺でも大丈夫な女の子紹介して下さいよ。」



 突然シャミイさんに左腕を掴まれた……


「悲しいな童貞。そんなに焦るな。今日は、少しだけ悪かったと思うから……」


 そのまま右胸に掌を当てられた……柔らかい。


「少しだけ揉んで良いぞ。」


 プルンプルンのオッパイを揉んで鼻血が出た。

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