第2話 こんな感じで集計しました

 こんな感じで作業しました、って話。

 結果が知りたい人は飛ばしてしまって結構です。結構愚痴もあります。



 さて。まずはどれくらいの作品を対象に統計を取るべきか、と考えて気づいたのですが、カクヨムにどれくらいの作品があるのか、表記がないので分かりませんでした。並び替えも、新作・更新の早い順しかないので、前から見ていくと次から次へと新作が出てきて、一番ふるい作品にたどり着けない。

 一度に表示される作品は20作品のみ。しかもページを変える際「>>|」のような終わりまで一気に飛べる機能がない。さらに今が全○○ページの何ページ目、という表記もされない。

 さすがにこれでは統計の取りようがありません。(要望送っておきました)


 しかし「小説を探す」ではなく、「コンテスト」で表示させると一気に大量の作品が表示され、さらに全部で何作投稿されているかも記載されています。

 今回カクヨムWeb小説短編賞2019で統計を取ることにしたのは、このためです。12月15日現在で、短編部門には2500作品ほどの応募があって、これくらいなら余裕だろうと、思ったのです。

 あとで余裕どころでないことを思い知らされましたが……




 というわけで作業開始です。

 まずは表示を、新着作品順に設定して、ひたすらクリック。一番古い作品までたどり着きます。

 カクヨムコンは過去に投稿された作品でも参加可能のため、一番新着から遠い作品の日付は、2016年1月30日。カクヨムオープンを調べてみたら、2016年の2月29日となっているので、それより前って、どういうこと? おそらくプレオープンみたいなときの作品かもしれません。


 さてここから、2019年12月25日までさかのぼっていきます。

 短編部門ということもあり、「フクロウ」「紙とペン」「擬人化」などなど、かって行われた短編企画に投稿された作品も多く見られ、中には私がレビューしたり、フォローしている作者さんの作品もあって、懐かしかったです。



 とはいえ、2500作品。

 すぐ終わるだろうと思ったら、大間違いでした。

 まず一番の問題が、表示時間がかかること。

 これは私の軟弱なパソコンと通信環境のせいもありますが、一度に三作品表示するだけでも、かなり時間を要します。広告の影響もあるのかもしれませんが、広告非表示の作品でも、表示時間にそれほど差はなかった気がします。

 統計をひたすらとり続けた三日間は、どれほど広告を表示させていたか……

 カクヨムの広告収入に大きく貢献したと自負していますw


 当初の、数時間で終わるだろうなんて甘い観測はあっさり打ち破れ、結果的にはほぼ三日間。時間があるときはずっとパソコンの前にかじり付いての作業でした。

 さっとスクロールして名字を発見したら、画面を切り替えてエクセルに入力、再び戻っての繰り返し。辞書登録されている名字はいいのですが、たまに登録されていない個性溢れる名字に出会うと、入力時間を取られて軽く殺意が沸いたり。

 さすがに精神的に疲労もたまり、まだ12月15日の作品までたどり着かないのかと気が遠くなり、異世界ファンタジーのジャンルを見ると、「よっしゃー、飛ばせる」みたいなテンションでした。


 それでもようやく2019年11月の作品までたどりつき、後少しでいよいよ12月と思ったら、11月29日の作品が1ページにずらりと……。ちょうどコンテストが始まったときでした。多いわけです。


 まぁそんな苦労もありましたが、そんな中でもやっぱり、同じ名字が出てくるとテンションあがります。初めて数十個ぐらいまでは、被る名字がなかったので。

 それに流し読みしていたら面白くて、結局最後までしっかり読んでしまった作品も多数ありました。この企画を考えていなければ出会えなかったであろう作品もあったので、その点も嬉しいことでした。


 たまに、名字のつけ方に作者様の遊び心がみられました。

 たとえば、とある作品内で「西浦」「村上」という名字が出てきて、あれ? と思い、その後の「宮本」「真中」と登場して確信しました。これ、プロ野球、ヤクルトスワローズの選手名なんですよね。実は私もかって、西武ライオンズの選手でやったことがあったので、親近感が沸きました。

 ちなみにこの作者様が投稿した別作品でも、同様の傾向が見られたのですが、この際被った名字は、集計対象外とさせていただきました。

 他にも、一木・二宮・三田・四之山・五味(1・2・3・4・5)

 寿司関連の話で、我利・浜地(ガリ・ハマチ)など、遊び心が見られました。


 長編と違って短編の場合、名字で遊びやすいのかもしれません。

 おそらく長編で統計をとったら、また違う結果が出たのかなと感じました。




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