アリスとラビーの新しい生活(2)
本日は日曜日。この城の裏手には、従業員たちの住居地域があり。そこの近くの森には、川も流れ、キャンプ場として従業員たちが使用している。夏休みということもあって、キャンプの真最中、大勢の従業員たち家族が集まっていた。
従業員たちの住居地域には、体育館のような施設が8棟あり、その中の2棟は屋内プールもある。
王の間では、そのうちの体育館を1棟借りることになったアリスは、下見に行く予定も兼ねて、ラビー王女と一緒にキャンプ場で昼食を食べたいと申し出た。
すると、王、王妃も一緒に昼食を食べたいと言い出し。フレンドリーの王と王妃は、月に1回、従業員たちとふれあいの日があり。王はアリスに、日本のキャンプの定番、食事は何かと聞かれ。カレーと答えると、野菜カレーを作ることになり。アリスが料理の先生になり、みんなで作ることになった。
アリスとラビー王女は、一足先にセグウェイで目的地のキャンプ場に移動を始め。2人は、森の中の道を快適に走り、涼しい風にマイナスイオンを感じ、空気が美味しい。途中に、コンビニ、病院、住居を横目に、目的地に着いた。
そこには、大勢の従業員たちの家族、動物だけど、と言いたくなるような光景をアリスは目にし。ここでは、アリスが超珍しい動物のようで、同じ人間だが。
従業員たちの家族は、2人に気づき、手を振っている。2人も手を振り、従業員たちの家族の所に行くと。大勢の子供たちがアリスのそばにどっと押し寄せ。ラビー王女を置き去りしたような恰好になり。アリスは子供たちに囲まれ、子供たちは目を輝かせアリスを見ている。また、宇宙人と言われるのかと思うアリスだが、誰もそんなことは言わない。王は言っていた、「アリスはアメリカ人」だと、これが効いているのか、アリスは人気者に。
いつもなら、ラビー王女がこういう光景になるはずなのに、私はほったらかしかいと、思わずツコミたくなる。
アリスは子供たちに質問責めにあい。どうやってここに来たの、アリスのいた世界はどんな世界、この世界に何しに来たの、と質問され。同じ英語だね、肌つるつるだね、可愛いね、綺麗だね、といろいろ言われた。
アリスは従業員たちに集まってもらい。野菜カレーの作り方、飯盒の使い方を教え。それぞれの家族で料理を始めた。
野菜が嫌いな子は、野菜を細かく切ったり。カレールーをブレンドしたり。従業員たちは、思い思いに楽しく、にぎやかに料理をしていた。
そこへ、王と王妃が現れ。しかし、ここは無礼講、特別な挨拶はなく。王と王妃は、アリスたちのテントに行き、王はカレーの匂いに、まるで子供のようにワクワクしている。カレーには、そうさせる魅力がある。
30分後、みんなのカレーができあがり、美味しいと言い食べている。王もカレーが気に入り、野菜カレーを食べている。王妃もラビー王女も美味しいと絶賛し。アリスはこの光景に目頭が熱くなり、しばらくみんなの笑顔を見ていた。
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