11話:未仔ちゃんは、健気で甘可愛い PART4

 自分に優しくしてくれる少女と、甘くて美味しい飲み物。これほどに贅沢な組み合わせがこの世界にあるのだろうか。

 そんな幸福論を密かに唱える夏彦に、未仔が問いかける。


「ねぇナツ君」

「うん?」



「ナツ君は、その……。お、おっぱいが揉みたいの?」



「ぶっ…………!」 

「ナツ君!?」

 夏彦、飲んでいたコーヒー逆噴射。


「ゴホッ! ガハッァァ……! は、鼻にコーヒー入ったぁ……!」


 夏彦の一大事に、大慌てでティッシュを取り出した未仔は、「大丈夫?」と隣へと駆け寄る。そして、夏彦の口をトントンと優しくも拭ってくれる。

 さらにはティッシュを添えた自らの手を、夏彦の鼻へと添え、


「ほら、ちーんして?」

「あ、ありがとう……」


 未仔とのちーんプレイ。

 とてつもなく恥ずかしい夏彦は、鼻をかんだフリをして、初めての共同作業を手短に済ませることに成功。


 普段通りの夏彦ならば、「出会いのキッカケは、僕が鼻からコーヒーを噴出したことでした」くらいしょうもない思考を巡らせていただろう。

 しかし、脳内では未仔が先ほど発した言葉、『おっぱいが揉みたいの?』が無限ループされてしまう。着ボイスがリリースされないか考えてしまう。


 故に、夏彦の視線の行き先は……。

 YES。未仔ズおっぱい。


「……!」


 夏彦が目を見開くのも無理はない。

 薄々勘付いてはいた。けれど、恥ずかしさ故、気付かないフリをしていたのだ。

 未仔が中々に立派な胸の持主だということに。


 CかDくらいだろうか。下手をすればE?

 どこぞの関西女ほどではないといえ高校1年生。さらには、小柄な少女にも拘らず。たわわなバストは、着用するニットセーターを押し広げるワガママっぷりで、破壊力たっぷり。夢と希望もたっぷり。

 夏彦は思う。「よくぞ、しばらく見ない間にココまで大きくなられて……」と。


 一体、いつから気付かれていないと錯覚していた?


「!!!」

 ハッ、と我に返るが時すでに遅し。


 ようやく夏彦は気付く。またしても己が同じ愚行を繰り返していることに。

 そう。バレているのだ。立派な胸の持主には。


「…………」


 夏彦はワンチャンに掛けて、恐る恐る、ゆっくりと視線を上げていく。


 たわわなバスト、

 華奢な肩、

 なだらかな首筋、

 小ぶりな唇や鼻、

 そして、しっかり見つめてくる吸い込まれそうな未仔の瞳。


 はい。ガン見してたのバレてました。


 これが見ず知らずの女子のおっぱいならば、夏彦は侮蔑ぶべつの眼差しを向けられていたに違いない。


 しかし、相手は未仔。

 夏彦を愛して止まない未仔なのだ。


「ナ、ナツ君は、揉んでみたいの……?」

「…………。!?!?!?」


 おっぱいモミモミする権利、再来?







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【お知らせ】

なろう&カクヨムで、多くの読者さんから感想をいただけ、嬉しい限りです。


いただいた感想の一部を、かいつまんで紹介させていただきます。

・おっぱい揉みたいって呟いたら、嫁にジト目で見られた

・糖分の過剰摂取で死にかけ。インシュリン用意して待ってる

・全世界のはんぺん派閥を敵に回した

などなど。


読者、ヤベェ奴しかいねぇ。

いいぞ。最高です(笑)


というわけで、おっぱい好きの同士は、ブックマーク&評価よろしくどーぞ! 

周りの知り合いや友達にも、「いいオッパイありまっせ」と勧めていただければ幸いですʅ(◔౪◔ ) ʃ

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