2  -打ち捨てられた町-

 



 駒木は薙乃の事を(表面上は)心配している素振りを見せない。まぁ、結局自分達は同類、何かあっても自業自得の自己責任だ。或いは引き際は適当に弁えているだろうと軽く考えているだけなのかも知れない。……それはある種の信頼と言え無くも無い、のだろうか?

 

 薙乃は老人に対して心底面倒臭そうに「はい」とだけ返答し、幌の出入り口の幕を上げてトラックの外に降り立つ。

 

 空は、出発時同様に、抜ける様な青空だった。

 

 仮面の目元のプレートは僅かながら日光から目を守る効果があるが、暗く狭い幌の中から、市街地とは言え高い建物の乏しい郊外の陽の光に照らされた拓かれた視野のギャップに軽い立ち眩みに見舞われ、アスファルトの地面に脚を着いた直後一瞬よろけそうになった。

 無論、直ぐに平衡感覚を取り戻す。薙乃はトラックの運転席の方まで歩き、助手席に座る隊長に大袈裟になり過ぎない程度に会釈した。窓越しの隊長は力強く左手を掲げてそれに応えた。表情は、わからない。薙乃と同様、白い仮面で顔面を覆い隠していて表情が読み取れない。酷く釈然としない複雑な表情をしているのだろうな、と薙乃は想像する。自分と倍以上年が離れた少女が独りで危険地帯に赴くのを見送る男の心境と言うのは中々忸怩たるモノだろう。だがそれは正直薙乃に関しても言える事で、どんな表情を、どんな『演技』をして大の男の無力感を押し殺した様子と向き合えばよいのかなど咄嗟には思い至らないので、ここは仮面の効能に甘えるのが妥当なのだろう。


 動作だけの挨拶を済ませると、薙乃はまた歩き出す。装甲車の横も素通りししばらく歩き続けると、後方からエンジンの唸り声が響き始める。Uターンして先程別れたグループと合流するのだ。


 薙乃は視線を空に向ける。やはり変わらない、抜ける様な青空に一機の飛行機が飛んでいた。乳白色の細身の機体は無人哨戒機、上空を旋回しながらカメラと乱反射集約センサースペクター・タッチによって作戦領域を観測する。上空から『危険地帯』を監視するそれは民間軍事会社『IKセキュリティ』の所有物である。


「こちらクイーンワン、輸送部隊と別れ徒歩で現場に移動中」

 少女は仮面に内蔵された無線機で作戦司令官に連絡を取った。

「ターゲット以外の敵影無し。異常は有りませんのでそのまま前進して下さい、会長」

 厚みのある低音の男性の声が耳元のスピーカーに返ってきた。




 『ターゲット』は上空の無人哨戒機が補足しており、その位置情報はデータリンクにより薙乃が腕に付けた小手型の端末のディスプレイに表示されている。ディスプレイには付近の地図が表示され、ターゲットの所在は地図上の光点として詳らかにされている。凡そ2km先の交差点だ。

 

 アスファルトをブーツで踏みしめる微かな足音以外は何も聞こえない、無音だ。先程まで聞こえていた装甲車とトラックの駆動音の残響さえすでに消え去り、国道沿いに広がるこの民家や商店が、もはやただの廃墟であるという事を静謐の中で嫌でも物語る。この光景、果てしない静謐を湛えつつ朽ち果てていく町並みが、この中京地方の中心である愛知の全体に広がっている事、そしてこれと同じ光景が世界中の主要都市ほぼすべての現状だという事、それによって損失した機会と消失した命の数を思うと頭がおかしくなりそうだった。


「『魔犬』の聴力というのはどの程度のモノなのだ?」 

 頭にもたげ始めた陰鬱な思考を振り払う様に、薙乃は無線機の先の人物、司令室に居る司令官に対して質問を投げかけた。その口調は先程の駒木老人に対するそれ同様に遠慮が無い、というか駒木に対して以上に横柄な態度である。


「……詳しいデータがある訳ではありませんが、やはり犬並みの聴力を有していると考えられています」

 無線の向こう側の司令官も駒木同様に薙乃の態度を気にする風も無く、寧ろ目上の相手に対してするような応対をする。

「となると……、どの程度だ?」

「可聴域は人間の4倍から10倍と言われています。

 ただ、『魔犬』にも個体差があるらしく、今ターゲットにしている個体は割と鈍感な方です。『カサジゾウ』の追跡に対しても気にしている風はありませんでしたし」

「10倍……、警戒するに越した事は無い数字だな」

「無論です」

「ふむ……」

 無線に対して喋る自身の声と、ブーツのゴムとアスファルトが擦れ合う音が音ひとつ無い無人の街に異様に響く。青空を飛ぶ哨戒機の大気を切り裂く音さえ聴こえてくるような錯覚すら覚える。無駄口は控えた方が賢明だろう。

 



『ターゲット』から凡そ1kmの地点。ここまでの移動には特に問題は無かった。

 

 管制室から無線が入る。

「そろそろ無人機のオペレーションスタッフと通信を共有します。ですので……、失礼をお許し下さい」

「……構わない。よろしく頼む」

 薙乃はそう返事すると無線はしばし無音になる。


「これより『魔犬捕縛作戦』を開始する」

 沈黙を破った司令官の口調は堂々と、力強かった。

「ポーン1から3はカメラをハウンド1に固定。ビショップ1は作戦領域を俯瞰。

 クイーン1はマップにマークしたポイントへ移動。狙撃の準備を」

「わかりました」

 先程の横柄な喋り方とは打って変わり、薙乃は凛とした、感情を抑えた声色で応える。


 薙乃は左腕の小手型ディスプレイを確認する。


 交差点の中心で黄色く点滅する『ターゲット』の南西の位置に建物が在り、それが目立つ赤色に塗り替えられている。


 薙乃は画面端のスケールバーから、狙撃位置と『ターゲット』の距離を目算する。

 400mか……。

 薙乃は仮面の中で小さく顔を顰める。薙乃のアサルトライフルには狙撃用のスコープが取り付けられており、銃の性能と『能力』の組み合わせを鑑みても400mの狙撃は十分に可能である。現に薙乃は今日の作戦に際しアサルトライフルでの狙撃の訓練を集中的に行っていた。ただし本番は一発勝負である。薙乃が確実に一発で的に命中させる事が前提の作戦である。多少なりとも緊張はする。……思えば、こういう緊張感を味わうのは何時ぶり位だろうか? 薙乃は場違いな感慨に耽る。だが、本格的に思い出そうと過去を遡ると中学校での縦笛のテストという割と最近の記憶が思い浮かんだので、心の中で苦笑いした。


 ターゲットから凡そ500mの地点。片側二車線の道路の両サイドに並ぶかつての商店はいずれも大振りな店構えのチェーン店で駐車場のスペースもひとつひとつかなり広い。視界が異常に拓けている。このまま真っ直ぐ進むのは危険だろう。


 道路の先、『ターゲット』がいる交差点への直線の途中に、1m程度の高さの角錐台の物体が起立している。灰色に塗られた鋼鉄の装甲の下部にはキャタピラが取り付けられており上部には球体状のケースに収められたレーダーを載せている。遠隔操作で動く無人戦闘ロボット、IKセキュリティに於いて『カサジゾウ』と呼ばれる機体である。今回の『魔犬捕獲作戦』に際し、薙乃到着に先立って作戦領域の探索をし、安全確保とターゲットの観測を行っていたのだ。

 機体の装甲の両サイドに取り付けられたメインカメラのレンズとグレネード弾の発射孔は薙乃の反対側に向けられており、薙乃に背面を見せる形になっている。その先に居るであろうターゲットに対して(司令室で操縦を行っているオペレーションスタッフ達が)注意を向けているのだろう。

 

 IKセキュリティ社内では何故か『カサジゾウ』の愛称が定着している。その無人戦闘ロボットのシルエットは確かにコケシや地蔵に見えなくも無いが、明らかに頭部に『カサ』が足りていない。『ジゾウ』ではなく『カサジゾウ』と呼ばれる所以はその運用方法にあり、『魔素体』が徘徊する避難指定地域において『魔素体』の所在を把握する哨戒任務の為に使用される際、キャタピラで走行している姿は決して『魔犬』に見られてはいけないのだ。『魔素体』達は動いている物には反応するが完全に静止している無機物に対してはあまり興味を示さない。事を成す際は誰にも見られずにこっそりと完遂するのだ。一夜の内に恩返しをした傘地蔵のように。


 ……しかし童話の『傘地蔵』の筋書きでは雪の中を帰る後ろ姿を老夫婦に見られていた気がするのだが、と薙乃はこの愛称を聞かされる度に童話の結末を思い出し密かに不吉な気分にさせられるのだが、まぁ、考え過ぎだろう。薙乃自身、『カサジゾウ』の呼び名が嵌り過ぎていてローマ字と数字で構成された正式名称を瞬時に思い出せない。


 ……現作戦に於いて『ポーン2』のコールサインが割り当てられているあの『カサジゾウ』があの位置に居る位置から鑑みて、ターゲットはそのすぐ先のはずだ。これ以上直進するのは危険だろう。薙乃は改めて小手型ディスプレイを確認すると狙撃ポイントに指定されている建物は、目の前の『カサジゾウ』のすぐ隣、自身の左斜め前方に存在している事がわかった。薙乃は顔を上げ目的地に視線を向ける。


 黒部川仏壇・仏具店

 非常に広い駐車場の入り口に堂々と伸びた柱状の巨大な看板と四階建て位の巨大な店舗の正面に力強くその名が掲げられていた。


「……」

 しかもその建物の正面入り口は高級ホテルのロビーを思わせる全面ガラス張りで、店内が非常に明るく開放的な作りになっている事を予想させる。


 薙乃は少なからず面喰った。仏壇と仏具を扱う店に、こんな巨大な店舗と駐車場が必要なのか? と直感的に納得できなかった。無論、需要が有るから供給があるというのは納得できるがこれほど巨大化先鋭化させて商売が成り立つものなのか? いやだが、扱うモノの大きさや価格帯に併せた種類などを考えればこの大きさも致し方無い? ある種の家具を大量に扱う訳だから……。


 ……おっと、良くない。

 一瞬だけトリップした思考を現実に引き戻す。一人の死に損ないが仏壇・仏具店から『怪物』を狙撃する、今自身が対面すべき現実はこれだ。……仏壇・仏具店のマーケティングを妄想する方がいくらか地に足が付いている気がするが、自ら飛び込んだ渦中に不平を言っても仕方あるまい。


「クイーン1から指令室へ」

 仏壇・仏具店とは思えない程のプレミアムな解放感が支配しているそこには身を隠せそうな場所は一切無かった。

「目的地の建物に到着。しかし正面から入れば『ターゲット』に気付かれる恐れがある。指示を頂きたし」


「裏口があるはずだ、建物を盾にしつつ裏に回れ」

 薙乃の質問を予想していたように、返答は直ぐに返ってきた。

「端末に表示されている目標の建物をタップ、……軽く押しなさい」

 薙乃は言われた通り小手型ディスプレイに表示されている仏壇・仏具店を指で軽く押した。すると仏壇・仏具店を表す四角形が拡大され、建物内の細かい見取り図が表示された。しかもその見取り図は四層に分かれ、一階から四階までの立体的な構造・位置関係を詳らかにした。


「地図内に引かれたマーカーラインに沿って進めば狙撃ポイントに辿り着く」

 前以て小手型ディスプレイの使用法についてレクチャーを受けていたので今更驚きはしなかったが、便利な道具であると思う以上に脅迫的な圧迫感を与えてくる道具だな、というネガティブな感想を抱かざるを得なかった。こうやって逐一使い方を説明してもらわないととても扱えたものでは無い。現場で日夜働くスタッフ達の苦労を思わずにはおれない。


 薙乃は足音を殺しつつ、ターゲットが居る交差点から自身の姿が仏壇・仏具店の陰に隠れるよう真横に移動した後、早足でその裏手に接近した。


 地図の表示されている通り、裏口には小さな扉があった。正面のガラス張りのオープンな入り口と違い、こちらはスモークが入った窓が嵌められたアルミ製の扉だけで、どうやら従業員用の入り口であるらしいと物語る。


 抉じ開けるのは容易そうではあるが物音を立ててターゲットに警戒されては本末転倒だ。

 薙乃は、ドアノブに手を掛け、音を立てない様にゆっくりと回す。ドアノブは少女の掌に抗う事無く従順に回った。

 ふむ……。

 裏口のドアの鍵が掛かっていなかったのは従業員の怠慢がもたらした都合の良い偶然、という訳では無いだろう。『魔素体大禍』の最中、この近辺に魔素体の大群が出現したのが平日の昼過ぎだったなら、逃げ出す際に裏口の鍵など気にしていられなかったのだろう。


「裏口のドアは開いている。このまま建物の中に入ります」

 薙乃の連絡に対して司令官から短く「わかった」という返信。それを訊いて薙乃はゆっくりと扉を開いた。


 屋内に入ると狭く暗い廊下。正面と右手に通路が伸びていて、左側の壁にはタイムカードと標語のポスターやカレンダーが張られた掲示板が張り付いていた。ディスプレイの地図は正面の通路進むよう赤いマーカーラインで指示していた。真っ直ぐ進んだ突き当りを左に曲がると登り階段があるらしい。

 薙乃は少し思案してから、駒木に託されたスポーツバックを入り口の脇に置いた。狙撃が成功した際に必要になるが、帰りに取りに来れば問題は無い。


 裏口から奥へと進む。恐らく5年以上誰一人利用しなかっただろう暗いバックヤードの淀んだ空気は、滞留した埃と共に薙乃の身体に纏わり付く。水の中を歩くような抵抗を大気に感じる。動く『モノ』の気配は感じない。薙乃はアサルトライフルを両手で構えて銃口を斜め下に降ろして進む。


 小手型端末における薙乃やターゲットの位置情報は上空の無人哨戒機によってデータリンクされたものだ。屋内に居る自身や『敵』の位置は調べられない。しかし、建物の中に何かが居る気配は薙乃には感じられなかった(事前調査でも『何者か』が潜伏している形跡が無い事が確認されているはずだ)。曲がり角では一応警戒したが、特に問題は無い。曲がった先のすぐ左手にある階段を登った。

 端末の地図によると、仏壇・仏具店の正面、店頭側はホテルか豪邸を思わせる吹き抜けのエントランスのような構造で、店頭の四分の一程度の幅のバックヤード部に事務所や更衣室や物置などが一階から四階に掛けてこまごまと敷き詰められているらしい。狙撃ポイントに指定されているのは四階の廊下の突き当り、ターゲットが居る交差点を望める窓だ。光源が無い階段内部を小手型ディスプレイの明かりを頼りに音を立てないよう注意して登る。


 階段を登り切り四階の廊下に出ると、窓から差し込んだ陽の光により思いの外に明るく、薙乃は一瞬だけ目が眩んだ。目を細めながら薙乃は、光源である狙撃ポイントの窓に進んだ。


 窓に近付いていた辺りで屈みながらゆっくり窓の真下に身を寄せる。

 二枚のスライド式ガラス窓の中央の鍵を真下から手を伸ばしつつ開錠し、音を立てない様にスライドさせ開いた。


「こちらクイーン1。狙撃ポイントに到着」


 開いた窓から注意深く頭だけ出しつつ無線で伝える。

 阻む物の無い広い視界の先に、薙乃はターゲットを捉えた。

  

 『それ』は視線をアスファルトの地面に落として、ひび割れた地面の隙間から伸びた雑草の匂いを嗅いでいるようだった。

 その姿はほぼ、犬そのもの。全身は黒一色。体長120センチ強の秋田犬か、或いはオオカミを思わせるシルエット。ただ明らかに通常の犬/生物とは違う異常な点がある。輪郭が曖昧なのだ。その体毛が覆っているはずのシルエットの表面には黒い煙のような気体が揺らめき、その犬型の存在の表面を付かず離れず纏わり付いている。

 

 『魔犬』呼ばれるあの存在は、犬でも、ましてや生物ですらない。『魔素』と呼称された、正体不明の物質(いやそもそも物質であるかどうかも怪しい)の集合体、『魔素体』である。


 『魔素』に関してわかっている事は未だに少ない。人間の思惟に感応し質量・体積等を変化させるという未曾有の性質のせいで既存の科学の尺度から大きく逸脱し、体系的な研究が遅々として進まない。各研究機関や企業が再現性の無い研究結果を積み上げ続けているのが現状だ。

 そして、その人の思惟に反応して性質を変える『魔素』がどういう訳か集積し自立移動する形を取っているのが『魔犬』であり、『ドッペルゲンガー』である。即ち、総称して『魔素体』である。

 

 ここから導かれる一つの仮説、『魔犬』や『ドッペルゲンガー』は(方法は未だ不明だが)人為的に作られた存在ではないのか、という事。……この仮説を研究者達や駒木から訊かされた時に薙乃は自身の胸の奥深くで煮え立つように湧き上がる憎悪を感じた。事態が漠然とし過ぎていて不条理と理不尽に深く傷付き困惑していた心にハッキリと憎悪を向ける相手が存在すると知らされた瞬間。魔素体大禍からもうじき6年、薙乃は振り上げた憎悪を叩きつけるまでありとあらゆる手を尽くすと誓った。


 今日この作戦もその一環。魔犬捕獲作戦。ただこれは野生動物を生け捕りにするのとは訳が違う。まず相手が生物ではないので麻酔や毒物の類が効かない。そして見た目こそ犬のようだが、実際は重機か巨象を彷彿とさせるとんでもないパワーを有している。そこで駒木の提案を基に組み立てられた作戦は、魔素体の『魔犬』としての性質を最低限残しつつ『別の』無害な魔素体に作り変える、という物。……概要を訊いた時本当にそんな事が可能なのかと訝しんだが「それが可能かどうか立証するのも今回の作戦の目的だよ」と駒木に言われてしまった。


 行われる事ひとつひとつが未知の領域。しかし何よりの未知、もう一つの立証/実験されるべき対象は他ならぬ薙乃自身なのだ。

 魔犬の捕獲ともう一つの目的、無意識レベルでの超高度な魔素感応能力を有する存在、広く『シフト・ファイター』と呼称される人物の実地試験運用。即ち、その人物とは鶴城つるぎ薙乃その人である。



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