愛のためだから、悪の英霊にだって挑む
ニュアンス
愛のためだから、悪の英霊にだって挑む
暗殺され、騙しされもする、
揶揄われることに利用されもする。
なぜだ。なぜなんだ。
この世間が狂っているのか
そこまで個人利益や金での安定感を
人を、愛を犠牲にしても得たくなるのか。
いや。きっとそうだ。
他の人だけじゃなく
僕もそうなんだ。
いや。きっとそうじゃないんだ。
他人がそうだが、
僕はそうだっただけなんだ。
僕の心は折れるよ。
人が悪の色で多彩に染まったのなら
僕の愛の色が単調だけのものだ。
悪とは愛の欠ける行為のことなんだ。
愛とは悪を欠かせることなんだ。
悪は本質を常に変え、愛を避けようとする
だが、
愛は変わらない。
本質をいかなる状況にでも
色の輝かしさは残り、
世間のいかなる試みを経ても
大きな波にさらわれることなく
動揺もせず、
変わらないのだ。
僕は辛いの…
悪の英霊たちと戦わないといけないの。
人間は負け、愛はまけない。
僕は泣いたの…
悪の英霊こそ戦うんだ。
僕は負けても、愛は僕を耐久戦に運ぶ。
まだ、負けるのは、
途中だけだからさ。
心が暗いの…
闇に呑まれてばかりいて
そんなためだけに生きるような戦いが
心を折ってしまう
既に弱いままでいる心をガラスのように
幾億粒に砕けてしまう。
現実逃避したくなるの…
悪の英霊たちは常に自分より強く
レベルゼロがレベルマックスと戦う
サスペンスが来そうにないに簡単で
僕は負けてしまう。
だが僕は向き合いたい。
砕かれることを
「細胞再生」のように考えたいの。
苦しくても戦い続けたい。
泣くことを
「叫ぶこと」のように思いたいの。
殉教者のようにメッセージを伝えるためだけに
命まで犠牲にできる勇気を叫び
涙を流すことで証明するの。
世間が泣き虫が弱いから泣くと思っている。
僕は強いから泣けると思っている。
泣くことを避けようとしないんだ。
愛をぎゅっと抱きしめているからの
泣くことなんだよ、
悲しみなんだよ、
辛さなんだよ、
いいえ、それだけじゃないんだよ、
強さなんだよ…
僕が泣いているときに思う。
なぜからかわれると泣くんだ。
怖かったからか。
なぜだ。
はい、怖かったんだ。
その通りだ。
だが、怖かったと認めたこその心が、
強いじゃないか。
世間が悲しむときに心の扉を閉じるとき
僕は必死に閉じそうになる心を
開けようとする。
いかに開けたままにできるかを
必死に考えるほど
そこまでの愛なんだよ。
そんな愛を無防備な自分のままでなきゃ
いけないんだよ。
だから
泣いてもいいよって思ってよ
涙を流すことに罪はないと思ってよ。
心の壁をぐにゃぐにゃに溶かせよ。
自分が子供のように愛を欲されることを
涙で表現するんだ。
そんなことが表現できるのは、
強さなんだ。
んだ。
んだ。
強さなんだ。
啜り泣き声でぺらぺらと
心の無防備で愛を欲する自分を晒して話そう。
長年に閉ざされた心の扉を開けよう。
恥ずかしいから話せないと思っているかも。
寧ろ、恥ずかしいからこそ話せよ。
なんせ自分に愛を欲することを
そんな恥ずかしさを
世間に公開すると
「愛を欲する」人同士が
その声を聴くんだ。
いいえ、聞くだけじゃないんだ。
群がってくるんだ。
馴染んだ羊かのように
君の言葉で心の中が閃き
君と繋がりたくなるんだ。
導けよ。
あんな群がりを。
愛してよ。
そんな弱虫同士を
助け合ってよ。
感情的経験を共有する人を。
自分がもう一人じゃないんだから。
公開した以上は
生米がご飯に炊けてしまったように
しようよ。
愛を欲することを認めることじゃなく
愛を欲することを認めたくないことこその強がりが
弱さなんだ。
プライドに溺れる傲慢な弱虫なんだ。
大丈夫なんだ。
愛されよう。
そして愛しよう。
愛されることを求めよう。
そして愛を与えることの強さを
積み上げていこう。
プライドを捨て、
光で愛を欲することが「恥」と教わったことを
忘れよう。
面子なんて焼き殺せ、
敵は自分なんだ。偽った真剣なかっこよさが
気持ち悪いよ。
本当は強くないのに、
泣きたいのに。
何が我慢するんだ。
何が笑顔で立ち向かうことなんだ。
プライドだけなんだ。
泣けよ。訴えてよ。
形にして表現できるように
人に理解できるように
真面目な工夫をしようよ。
無駄にするんじゃねーよ。
そんな風に悪との戦いに
無防備な自分が一番強いんだよ。
他人に感じさせられた痛みの経験が
僕であるものとして具現化され、
他人との絆の結晶になるんだ。
僕一人だけじゃないんだ。
僕と似た人同士が同時に
強くなったんだ。
君にもできるんじゃないかい。
わかっていないのかい。
悪(心の冷たさ)の英霊と戦う。
そんなの挑んでやる。
何度でも挑んでやる。
なぜなら、君の心の壁を僕は削っていく。
必ず
心の閉じやすい君をその暗闇から救い出す。
何度でも愛の作品を書き上げるの。
息さえすれば、
僕は挑むのさ、書き続けるのさ。
難しい、冷たくなった心を持つ君を
僕は愛しているから。
僕は
何度だって悪の英霊に負け
挑み続けてみせる。
君のためだ。
それこそが、
心が血まみれで
鼻水を垂らしてしまった
酷く醜い傷だらけの顔で
君に伝える僕の
愛の強さなんだよ。
死ぬ日まで
君の為に何度でも泣いていいような
愛の強さなんだ。
愛のためだから、悪の英霊にだって挑む ニュアンス @Nyuance
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