銀河自由戦争
寝多井屋
第1話 生命のゆりかご
この話は、これから遠い未来の話とも言えない。これからの未来は、どうなるか?誰にもわからない。違う次元の世界の話なのかも知れない。一つ言えることは、我々が住んでいる地球は、この先もずっと永遠に人類にとって安心して住める星とは言えないということだ。
様々な環境の変化や環境汚染。核兵器や核物質、有害物質など地球環境を汚染する行為には、考えつくだけでも多くあり身近な問題でもある。同時にエネルギーや資源も枯渇しており、それを原因として戦争や内戦も頻発する。
エネルギー革命とも言えるシェールガスを効率的に採掘する方法が見つかり、地層に溜まっていた少ない資源ですら残さず採取する。ただ、これらの行為で地震が頻発したり、原油価格の下落によって、新たな紛争の火種となるとも言われている。
クリーンなエネルギーとも言われる原子力ですら、一方で強力な兵器として使われて国家間の紛争の元にもなっている。また、事故によりその強力なエネルギーが仇となり環境などの悪影響を与えている。
常に人類は、領土や資源、食料などを必要以上に欲して争いを続けてきた。例え、自分達は必要とする量を超えていたとしても……
「生命のゆりかご」と言われる地球も、人類の多くの行為によってゆりかごという機能を捨て去り、自らの維持のために力を使い始めているのかも知れない。
そもそも、地球は人類やその他の多くの生命に配慮して、環境を作ってきたのだろうか?偶然で今の環境になっただけなのかも知れない。そうであるならば、地球という星がこの先も人類や生命の安住の星であり続けることは期待できない。
人類は、自ら環境を破壊しながら、その行為に反省することもなく、新たな地球とも言える移住先を探す。そんな未来が起きないことを願う感情と相反して、新しい世界に飛び出す自分を想像し、高揚感を感じてしまう矛盾を内包するのも人類が無知だからこその所業なのかも知れない。
これからの話は、遠い遠い世界の宇宙の片隅での新たな人類の戦いの話。
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