PART4 青と赤の錯綜
ここまでの物語と登場人物
レオンとリオーネは故郷を離れ、山麓の都市エベネの修道院、ウォルべハーゲンに到着した。聖典と歴史書から黒い獣の謎を探ろうとする二人であったが、すぐには有益な情報に辿り着けない。さらにそこで、再び黒い獣に襲われる。レオンは苛烈な戦いの末、ついに獣を斃したが、その最期は青い炎に包まれて燃え尽きるという、かつて見たことのないものであった。父から託された剣、そして妹の謎はさらに深まってしまう。
一方、修道院は瓦解。孤児ルカは敬愛する司教を亡くし、声も失った絶望を晴らすため、レオンらへの復讐の旅に出る。
赤の国は充分な兵を占領した港町ポルトから引き入れ、青の国への猛烈な進撃を開始する。赤の将軍グラウの率いる精強極まりない部隊が、あらゆる城と街を
さらに国境の“
都では
司祭シュローヴも教会の不穏に気付き、内部から探りを入れる。そのシュローヴに
国土では戦が激しさを増す中、銀の髪と青の瞳を持つ
登場人物
レオン・ムート …… ムート領領主
リオーネ・ムート …… レオンの義妹
スヴェン・ベンゲル …… 元マルバルク軍小隊長。通称“猛牛”
ファルク・メルケル …… “
ギルベルト・ベルガー …… ファルクの副官。騎馬隊大隊長。元傭兵
ルッツ・ヒルシュ …… 同大隊長
バルドゥール・フント …… 同大隊長
エルゼン・ツェーラー …… 攻城部隊隊長
ドロゼル・ナハト …… 特殊部隊隊長
ヤン・クラー …… 特殊部隊副隊長
レーヴェン・ムート …… 義勇軍隊長。通称“雪の獅子”
ベイル・グロース …… ハイデル軍指揮官。通称“大熊”
アルサス・シュヴァルツ …… ベイルの副官。通称“嚆矢”
ドミニク …… ハイデル軍軍医
ファナティカ …… ウォルべハーゲンの司教。獣に殺害される
ルカ …… ウォルべハーゲンの元修道士
シュローヴ …… 都の司祭
ハーマン …… 都の司教。枢機卿
グラウ・ティグリス …… 赤竜軍将軍
ベルキウス・ガルバ …… 赤竜軍将軍
リューゲン・ヴァイプ …… 元青竜軍
ハンス・ヴルスト …… ポルト軍指揮官。“
ラルフ・イェーガー …… ハンスの副官。ポルトにて戦死
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