誰でも好きな人が居るわけじゃない・2(終)

そして近付いたバレンタインに事件は起こってしまった。


竹内まりも、インフルエンザに散る。


あああああああああ

なんでこの時期にインフルだよおいいいいいい

空気読めインフルうううううう


しかもわたくし、確かご丁寧に「マナミちゃん」という自称親友で口が軽くて性格がクソみてえな女(なんでそんなんと仲良くしてたんだよ)

と事前に生チョコを手作りしてたんですよ。

そいつが私がインフルで休んだのをいいことに

「絶対言わないからね!」って言ってた事

(ウエダくんが好きでマフラー編んでる事)を

まあ皆さん大体察して下さってると思うんですけど



クラスに拡散しやがったんですよね/(^o^)\



あああああああああマジごめんマジごめんウエダくん

ほんと申し訳ない土下座しろと言われたらするしかない

だって私君のことそれ程好きじゃないんだもの!!

(なんかもう色々と酷すぎる)


聞いた話によると、ウエダくんはカタヤマさんという女子に

「バレンタインになったら逃げなさい」

と言われてたそうです。

ちなみにそのカタヤマさんはいい年こいてママチャリの後ろの子供が座るところに乗って塾通いしていたミワくんの取り巻きでしたので

どの口が言いやがるクソ女と思ったのを覚えています。

まあ私のインフルエンザはバレンタイン以降まで治らなかったんですけどね!!!

復帰したころにはバレンタイン?何それおいしいの?くらいの時期になってた…と…思うよ…!


そんな私の嫌な意味でドキドキしたバレンタインは幕を閉じたのですが

6年生1学期まで私は都内の小学校に居たんですね。

当然持ち上がりでウエダくんもマナミちゃんも居るクラスに居たんですね。

給食を食べてた時にたまたまウエダくんと一緒になる機会がありまして

そこで何故か唐突に6年から私を嫌い始めたオオヤくんがいきなりぶっこんで来やがったんですよ。


「竹内、確かウエダの事好きだったよな?」


お前えええええええええ

誰の差し金だあああああああああ

もう時効だと思ってんだから

誰にも言いませんよカード寄越せコラああああああ


はい一気に気まずくなるウエダくん。

いやほんとごめん君は何も悪くないこのよくわからない風潮が悪いとりあえず私が悪い。

なんかもうほんとごめんウエダくん。

一度ならず二度までも生贄になるとはお釈迦様でも思うまいよ。

とりあえず君のルックスと頭が良くてスポーツ万能で面白いというスキルを恨んでいただきたい。

これで身長高かったら完璧だった。(一言余計)


で、私も「いや、好きじゃなかった」とでも言ったが最後

この給食の時間マジでお通夜になるよな…

と無い頭で察して

「うん…好き…だった…」(震え声)(勿論嘘である)


はい沈黙。


………結局お通夜じゃねえかゴルァあああああああああ!!!


てか何がしたかったオオヤあああああああああ!!

言え!言うんだオオヤ!!


そんな変に拗れた案件を放置したまま、

私は6年生の夏休みに千葉へと引っ越したのでした…。

なんか逃げる様になっちまってごめんな…。


とりあえず今でもマナミちゃんとオオヤくんは吊し上げたいなと思っていたので

この場を借りて吊し上げました。

お前ら私の人生のA級戦犯だからな…!

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