だから私は「モテ」を知らない

竹内と婚活について

まりもさん、婚活パーティーに行く・1

それから3年くらい経った頃だろうか。

とりあえず「まりもさん、婚活パーティーには行かないんですか？」とよく匿名で(私が地下アイドルなのに、だ)アドバイスを貰うようになり

なんか「お、おう…なんかすまんな…」と思いながら適当な婚活パーティーサイトを探し始めた。

思えば結婚を心配されるアイドルとは奇妙極まりない話である。

そこで、女性は事前登録すれば参加費無料という言葉に釣られて

とある婚活パーティーに参加した。

条件は「30代の男性・女性」だったと思う。

当日、私はいの一番どころかかなり早く来てしまい

ぼっちで時間を潰すことになった。

私は基本的に行動がトロいので、人より早く家を出る事にしているのだがそれが思いっきり裏目に出たのだ。

それはそうと、会場は一応レストランなのに

メニューどころか水すら出さない。

場所だけ貸してるのだろうか。

店員居ないし。

色々考えてるうちに他の参加者も到着し

パーティーが始まった。

要領は「プロフィールカード」を記入し

参加している男性と3分間話をする。

それを全員と繰り返し

最後にこの人いいなと思った男性の番号を記入して

マッチングしたら連絡先交換。

実にシンプル…

っておい。

3分間しか話せないのに決めなきゃならないのかよ。

まるで3分以内にトドメをささないと死んでしまうウルトラマンじゃないか。

それより水くらい出せよ(しつこい)。

こうして、3分間のお見合いトークマッチが幕を開けたのである。