第八話 ゲームオーバー

「さぁ着きましたよ。劍様」


とノア・ルーズルに言われた場所は、八つの学園を卒業すると新地球対抗軍と言う戦うための兵士として雇われる。その新地球対抗軍の本部に来ているのである。


「母さん……」


「劍ではないか。ルーズル、誰が連れてこいと言った?」


「いや、、劍様を見て来いと言われたのでお顔でも見たいかと思い……」


「ルーズル、貴様は私の言葉が理解できないのか?様子を見るだけでいいと言ったのだ」


「しっ失礼を!」


劍の母、黒崎香はノア・ルーズルに激しく怒る。

そして、怒った後劍に向かってある言葉を投げかける。


「劍、久しぶりだな」


「母さん……」


「所でだ、その女二人は誰だ?同級生か?」


「そうです。俺と同じ学年の友達です」


「そうか、話はそれだけだ。もう帰れ」


「マナ様!あまりにもロキ様が可愛そうです!」


ノア・ルーズルがそう言うと劍の母は睨みつけたようにしてノア・ルーズルに厳しい言葉をかける。


「貴様、逆らうのか?」

と黒崎香が言うと、ノア・ルーズルは黙り込む 。

だがそんな時だった、悪夢が起こったのは。

ふと舞が空を見上げると、


「何……何か降ってくる!」


「何?聖十二騎士団に連絡しろ、ルーズル」


「仰せのままに」

と言い、ノア・ルーズルは一瞬で姿を消し、本部の中で応戦を呼びかける。


「劍、その2人を連れて安全な所にいけ。ここは私がなんとかする」


「母さん!いくら母さんでも無茶だよ!見た感じ上空に1000人はいるのに!」


「私達も戦います」


「舞に賛成」


「邪魔だと言っているだろ!出ていきなさい」


「母さん」


「香お母さん。私は、一存事実です!劍の幼馴染です。香お母さんが困っていて助けないわけには行きません」


「事実か。似ている奴が居ると思ったらやっぱりそうか。だが邪魔だ」


「なんで……」


と口論をしているうちに、敵は次々と着地しこっちに向かって来るのである。


「雑魚が調子に乗りやがって、瞬殺してやる。エクスカリバー!リロンド・ザ・ロード!」


黒崎香がエクスカリバーを天に掲げ、勢いに乗りながら振り下ろすと、一気に空中にいた敵を地面に落とす。


「スティング・ザ・クローバ!」


その勢いに乗り、地面に落とされた敵を一瞬で倒し、気絶させる。


「やはり雑魚だな、こんなものか。」


「劍君のお母さん、強すぎ」


「劍、私達も逃げるか戦うかしないと、敵が来るよ」


「事実の言う通りだな。どうすればいいんだ」






リセクトコマンド


イベント発生完了。

イベントストーリの内、3割終了。

ラスボスの登場の設定を完了。これにより、ラスボスの未来検証を始める。


~1分後~


ラスボスの未来検証終了。

これにより、倒せるレベルまで基準度を下げ、ゾディア(SDSL)の世界に誕生させる。

その許可を人体システムから未来検証時に得たため、誕生完了。

前回より、約100倍の強さで誕生しました。

これにより、ゾディア(SDSL)の世界にラスボスを誕生させます。







新地球対抗軍の本部前


「劍君、私達も戦おう」


「援軍が来て勝てるかもしれな……」


「舞?どうした?」


急に舞の様子がおかしくなり、舞はその場で倒れる。

倒れた舞の後ろ姿は、誰かに剣が刺されていて血まみれになっていた。


「おい、これはどういう……」


「あっ……つ、るぎ、逃げて。」


何と事実も倒れ、やはり後ろ姿は誰かの剣がが刺さっている。


「事実も、どうしたんだよ?なぁ?おいって!」


「いやー!中々面白い反応を見せるね」


「おい、てめぇ誰だよ」


「俺かい?俺は、神麗封魔しんらい ほうまだ。すまないがもう準備は整った。まずは日本から乗っ取ってやるよ」


「なんだと?」


「その剣は、俺の剣だ。すまないな、もうその2人は死んでる」


劍は神麗封魔が何を言っているかさっぱり理解が出来ない。

いや理解したくないのである。


「赤坂舞を刺したのは、この天滅神極シンテンだ。そして、一存事実を刺したのは、獄滅魔絶ゼックスだ。さて、自己紹介も終わったし、次は君かな。黒崎劍君」


「てめぇ!調子に乗ってんじゃねぇーぞ!煌陽リターソウル 進炎スペクトル!炎撃 最高連撃 十二連撃!」


劍は力ある限り剣を何度も振り神麗封魔に攻撃するが神麗封魔には攻撃がまったく聞いていない。


「へぇ、十二連撃ね。たったそれだけか。行くぞ。愛しの天滅神極シンテンよ。天撃 百八十七連撃」


「百八十七連撃だと……」


「すまないが黒崎劍君、君じゃ俺を楽しませれない!」


劍の十二連撃は、見事に全て避けられる。

そして、神麗封魔しんらいほうまの百八十七連撃を劍は避けようとするが、圧倒的スピードに負け、ほぼ全ての連撃を食らったのである。


「ぶは、お前……なんだよ。その力」


「あぁ、この力かい?俺にも分からない。ただ強いって事だけは分かるよ?」


神麗封魔は笑いながらそう答える。

そして神麗封魔は劍に向かってやっと技をだし始める。


「さぁ!お前は始末する。獄滅魔極ゼックス獄炎ごくえん 滅殺プロノボルス!」


「くっ、夜月ナイツメイジ上弦じょうげんつき あかつき!」


劍は全力で身を守りつつ攻撃に出ようとするが、神麗封魔が使っている剣、獄滅魔絶ゼックスの力は明らかに今まで戦ってきた誰よりも強く重い



このままじゃ、やられる。

もう、賭けに出るしかないのか。

まだ舞と事実を救えるかもしれない。


「何を考えてやがる。どうせ、舞と事実は生きてる!なんて思ってんだろうがあいつらは生き返らん。もう死んでるって言ったよな?」


「死んでる……」


「おっ、やっと動かなくなったな。やっぱりあの2人を殺すのは正解だったようだな」



俺は、何をしてるんだ。

舞と事実が死んだ。

俺が守ってやるって言ったのに。

俺のせいで、

俺のせいで、


「それじゃ、死ね」


「ごめん、舞、事実」


神麗封魔は剣を振り下ろし、劍の体は血だらけになる。






ゲームオーバー

ゾディア(SDSL) 黒崎劍。



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