第12話 人々が初日の出を待っている

人々が橋の上で、初日の出を待っている

黒い川の中を

打ち捨てられた黄色いカラーコーンが泳いでく


太陽には特別なときや区切りなどないが

人間には特別なときも区切りも必要なのだ


そんなことを思う正月


私が願うことは、ただ一つ


病が再発しませんように


努力では埋められないことを

人智の及ばないことを

ひたすら願う

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る