パラレル・ジャパリパーク

マイネコ

未来編第壱章「出会い」

未来編第壱話「困った時はお互い様」

かばんがサーバルらと共にジャパリパークを後にしてから数週間の月日か流れていた。


キョウシュウエリア

こはんちほーにて


「アアアアア!!何してるんだお前エ!」


普段は静かなこの地方に、突如として何者かの叫び声が響き渡る。


スナネコ「うるさいですよツチノコ」


どうやら叫び声の主はツチノコらしい。


ツチノコ「お前が変なもの捕ってくるからだろオ!」


スナネコ「変なものですか?これネズミですよぉ?」


ツチノコ「ごほん、あまり肉ばっかり食うんじゃないぞ」


どうやらツチノコは落ち着いたようだ。

この二人は湖畔地方に残された遺跡を調査するために来ている。


スナネコ「でもボク肉食ですよ。」


そう言いながら、スナネコはなに食わぬ顔でネズミをあっという間に食べてしまった。


ツチノコ(たく、その見た目にしては光景がグロすぎる)


スナネコ「ん?向こうで音がしますね」


そう言うと、スナネコは走っていってしまったので、ツチノコは追わなくてはならなかった。


ツチノコ「おーい………そこにいたか」


スナネコ「ツチノコ、新しいフレンズが生まれました」


ツチノコ「はぁ?お前は何を言って……アアアアア!!」


ツチノコは近くの木の後ろに隠れてしまった


???「あの、僕何か悪いことを……」


スナネコ「いえ何も、ツチノコはいつもああなります」


ツチノコ「落ち着くんだよオ!」


しばらくすると、ツチノコは落ち着いたのか戻って来た。


ツチノコ「で、お前は誰なんだ?見た感じネコ科に見えるが……」


ギコ猫「僕はギコ猫っていいます。まあ、それ以外は何一つ覚えていませんがね。」


スナネコ「それなら、どのフレンズもみんなそうですよ。」


すると、ツチノコが何かを思いついた。


ツチノコ「そうだ!お前、俺たちと一緒に来ないか?」


スナネコ「ツチノコにしては珍しいこと言いますね、ボクもちょうどそう思ってました」


ギコ猫「しかし、本当に良いんですか?足手まといになるかも知れませんが……」


ツチノコ「なーに、困った時はお互い様だ。

そんなに深く考えることはねえ」


ツチノコは間を置いてこう言った。


ツチノコ「何たって、ここはジャパリパークだからな!」



ギコ猫「……はい!では、僕も付いて行くことにします。」


こうして、ギコ猫はツチノコらに同行することとなった。


なお、今後しばらくはツチノコが先程の台詞でスナネコに煽られることとなるが、それはまた別の話である。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る