第10話 優勝より難しい課題―晶斗
例によってまた、よく寝れなかった。
シュウにツッコまれたくないから学校についてあくびが出そうになるのをこらえていると、今度はその顔を見られてしまった。
「毎日毎日…なんなんだよ。」
「聞く?」
でも今回のあくびは、少し意味合いが違う。
そう思ってシュウをニヤケ顔で見たら、「気持ち悪」と言われてしまった。
「ついに連絡先、聞いた。」
「まじで?!」
まさか僕が連絡先まで聞いていると思わなかったのか、シュウは大げさに驚いて言った。僕はそれにまたニヤケ顔で答えていると、天音が「なになに」って話に入ってきた。
「うっそ!すごいじゃん!」
褒めてもらえてうれしくなった僕の鼻は、どんどん高くなっていった。
今までこいつらにバレてしまったことを後悔しかしてなかったけど、友達に話すのも悪くないなと初めて思った。
「しかもさ、
昨日途中まで一緒に帰ったんだ。」
「まっっじで?!?
アキのくせにめちゃくちゃ頑張ってる!」
天音がビビるほどの大声を出すから、僕はようやくそこで「シーッ」と言った。天音は悪気がなさそうな顔をして「ごめんごめん」と言って、今度は小さい声で「それで?」と聞いた。
「今日は本借りることになってる。」
「まじですごすぎない?
目も合わせれてなかったの嘘みたい。」
謙遜することもなく「だろ?」と言って、天音に得意顔をした。そしてシュウに向かって同じような顔をして、"お前も頑張れよ"と暗にメッセージを伝えておいた。
「んじゃ、ちょっと行ってくるわ。」
「いってらぁ!」
そしてその日の放課後、僕は岩里さんのクラスまで本を取りに行った。また図書館で受け取ってもいいかなと思ったけど、読書中だったら集中を切らすことになるだろうから、授業が終わってすぐにB組に行くことにしていた。
シュウにあんな風に得意げな顔をしてみたはいいものの、教室まで行くってなんか緊張する。早くいかなきゃ岩里さんが図書館に行ってしまうかもしれないから速足で行こうって意識はしているのに、思っているよりも足を前に進められない自分がいた。
「ふぅ。」
B組に着いた僕は、教室をのぞく前に少し深呼吸をした。
そもそも僕みたいな冴えないやつは、他のクラスを覗くっていうだけでもちょっと緊張してしまう。
でもいつまでもここで隠れているわけにもいかない。
僕は「よし」と心の中で気合を入れて、入口からひょっこりと教室の中を覗いた。僕の目にはセンサーでもついているのか、岩里さんの姿はすぐに目に入ってきた。彼女は相変わらずきれいな姿勢で席に座ったまま、教室の真ん中あたりで友達らしき女子と話をしていた。
良かった。いた。
意を決して教室を覗いても、もう図書館に行ってしまっていたらどうしようと思っていた。でもまだ教室にいたってことにひとまずホッとした僕は、彼女と話している女子に見覚えがあることに気が付いた。
たしかあの子、天音の部活の友達だ。
一度話したことがあるけど、天音とよく似てうるさい性格をしていたから見つかったら面倒だなと思った。でもやっぱりそういう女子の方が岩里さんの心に入ってくのがうまいのかもしれない。その証拠に岩里さんは僕と話す時とは違って、すごく柔らかい笑顔で楽しそうに話をしていた。
やっぱり、まだまだ遠いか。
少し距離は縮められたつもりだけど、岩里さんと僕の間にはまだまだ距離があるってことを、僕は彼女の表情を見て痛感した。
「あれ、アキじゃん。
どうしたの。」
大声で呼ぶのもどうかと思って教室に入ろうとしていると、ちょうど部活に行こうとしていた太輔にが声をかけてきた。
ナイス。
声のかけ方を悩んでいた僕は心の中でガッツポーズをして、「岩里さん、いるかな」と答えを知っている質問を投げかけた。
「岩里さ~ん!」
僕の狙い通り、太輔は岩里さんを呼んでくれた。
すると岩里さんは僕に気が付いて小さく礼をしてくれたから、僕は偉そうに片手をあげてそれに答えた。
「ありがと。
部活頑張って。」
「うん、ありがとう。」
僕が今にも頭を撫でたい気持ちをおさえて太輔を見送っているうちに、鞄から本を取り出した岩里さんが入口の方に向かってきてくれていた。
なんて尊い光景なんだ。
僕は心の中でそんなことを思いつつ、歩き方まできれいでかわいい岩里さんの姿を目に焼き付けた。
「ごめんね、来てもらって。」
「ううん、
貸してもらうんだから当たり前。」
岩里さんはそう言って、キレイな袋に包まれた本を手渡してくれた。
「あの、
私が勝手に選んじゃったけど大丈夫かな。」
すごく申し訳なさそうな顔をして、岩里さんは言った。
岩里さんが貸してくれるっていう本なら、僕はどんなにつまらないものでも読み切る自信がある。でも当然そんなことは言えるはずがないから、僕は出来るだけあっさりと「もちろん」と答えた。
「むしろ何も分からないから
選んでもらえてありがたい。」
「そっか。」
岩里さんはうつむきながら少し顔を赤らめた。
可愛すぎて今にも告白しそうになるくらいの気持ちを僕はそっと沈めて、お礼を言ってその場を後にした。
そのまま僕はまっすぐ家に帰って、すぐに本を開いた。
本は好きじゃないと思っていたけど、本当は少しは好きなのかもしれない。内容がおもしろいからか、岩里さんが貸してくれるからかってのはわからなかったけど、そう思えるほどに僕は夢中になってその本を読み進めて、その日だけで半分くらいまで読んでしまった。
すごいおもしろい。
仲のいい友達にならまだ読み切ってなくてもそう送れるのかもしれないけど、僕にまだそれほどの勇気はない。とりあえずその日は連絡したい気持ちをおさえて寝ることにした。
☆
次の日は土曜日だったってのもあって、寝不足解消のためにも僕は思う存分寝た。起きてすぐに本を読み進めたいって気持ちもあったけど、今日は
別に強制参加ではないから行かなくてもいいんだけど、さすがに優勝者が行かないなんてなったら盛り上がらないことくらい、僕も予想が出来る。
僕はあの日以来初めてゲームにログインして、その打ち上げに向かうことにした。
「よっ。」
先にログインしていたシュウが、会場の前に立っていた。"パーティー"なんて現実では参加する縁もない僕たちだけど、一応パーティー用にタキシードみたいなものを用意した。
いつもは戦闘服みたいなものを着ているからばっちり決めた姿は見慣れなさ過ぎて、シュウの顔を見るなり僕は笑ってしまった。
「お前も決まってるよ。」
「うるせぇ。」
僕だって、本当は人のことを笑っていられない。
あくまでもゲーム内のアイコンが着ているわけだから、僕本人が着るよりは数倍よく見えているはずだけど、やっぱり着なれないものを着ていき慣れていないところに行くのは緊張する。
内心はそう思っていたけど、口に出したらもっと緊張が加速しそうだったから、僕たちはいつも通り内容のない話をしつつ会場に入った。
今年の会場は僕が思い描いている通りの"パーティーをするための洋館"って感じのところだった。メイン会場は"theパーティー"って感じの装飾がされている部屋で、そこにはすでにたくさんのプレイヤーが集まっていた。
部屋の中には、あるだけで落ち着かないものがたくさんあった。
大げさなほど大きいシャンデリアとか、現実では見たことない変な足の丸テーブル、そしてシャンパンに見立てて用意された細長いグラスに入った飲み物を配っているロボットメイド…。
もちろん去年も参加したんだけど、何回来てもパーティーの雰囲気になれなかったし、そもそも男子高校生がくるような場所でもないと思った。それでも僕はシュウと何とかその場になじもうと、出来るだけスマートに細長いグラスを受け取った。
「はぁ。」
「アレックスさん!」
1週間ログインしていなくてすっかり忘れていたけど、僕はこちらの世界では立派なヒーローだった。会場に入るや否や話したことないプレイヤーたちに話しかけられたり祝福されたりして、それにこたえるだけでも僕はいっぱいいっぱいになった。
「人気者って大変だな。」
「まあな。」
シュウはしばらくすると、そう言い残して一人どこかに消えていった。
ふざけんなよと思いつつもしばらくは我慢してその場で何とか対応をしていたけど、だんだん本気で疲れ始めてきた。
僕の意志とは反対にどんどん周りに人が集まり始めたのをいいことに、僕は隙をついてメインの会場を退出して、人の集まっていないバルコニーみたいなところに避難することにした。
「はぁ。」
まだ昼間だけど、この辺りは夜の設定がされていた。
バルコニーからは現実ではありえない色をした星とか、ありえない数の流れ星が流れているのが見えた。でもそれはすごくきれいで、偽物だって分かっていても心の疲れが少し取れていくのがわかった。
やっぱり僕はヒーローなんて向いていない。
僕は少しでも僕のストレスがあの星空に消えていくようにと願って大きくため息をはいて、そのままきれいすぎる星空を眺めていた。
「アレックス…?」
どのくらい時間がたったのだろうか。
僕が何も考えることなく黄昏ていると、後ろから僕を呼ぶ声がした。
やばい、完全に気抜いてたわ。
そう思って振り向くと、そこにはいつもよりキレイで大人っぽいドレスを着たミーシャが立っていた。
「なんか、久しぶりだね。」
今までも多分1週間会わないことなんて何度もあったのに、濃い時間を過ごしすぎたせいか久しぶりに会う気がした。僕がそう言うと、ミーシャも「うん」と言ったから、もしかしたら同じ感覚なのかもしれない。
ミーシャは返事をした後、少しうつむいたままなぜかこちらに近づいてこようとしなかった。僕の方から歩み寄ったほうがいいのかもしれないけど、会場の方に近づけばまた誰かに話しかけられそうな気がしたから、僕は「こっちおいでよ」と偉そうにミーシャに言った。
「すごく似合ってる、ドレス姿。」
遠慮がちに近づいてきたミーシャに、僕はそう言った。
現実では好きな子に連絡先を聞くのにも苦労しているのに、どうしてゲームではこんなにサラッと言えてしまうんだろう。言えるなら頼むからアレックスを召喚させてくれと心の中で自分自身に文句を言っていると、ミーシャは小さく「ありがとう」と言った。
「あの、アレックスも、
なんか違う人みたい。」
僕は装備には見た目よりも性能を求める方だから、決していつもかっこいい姿をしているとは言えないと思う。いつもそれを見ているミーシャからしたら、そりゃ違う人に見えるわなと思いつつ、もしかして似合ってないのかもと心配になった。
「変かな?」
聞かなきゃいいのに思わずミーシャに聞いた。
するとミーシャはいつもの可愛い笑顔で、「ううん、素敵」と言ってくれた。ミーシャが素敵ってゆってくれるくらいなら、今度見た目にこだわった装備も買ってみようかなと思った。
「いいの?こんなとこにいて。」
一呼吸置いた後、ミーシャはそう聞いた。
「うん、ちょっと疲れちゃって。」
その質問に僕が正直に答えると、ミーシャは「そっか」って納得した様子で反応した。ミーシャだって大人気のプレイヤーだから、もしかして同じ気持ちなのかもしれない。
そう思った僕は言葉も発することなく、そのままミーシャと星を眺め続けていた。
「あの…。」
しばらくすると、ミーシャは消えそうな声で言った。「ん?」と聞き返すと、ミーシャは目も合わせることなくまたしばらく黙ってしまった。
「ありがとう。」
「え?」
「あの日、ちゃんとお礼、
言えなかったから。」
すっかり時間が空いて忘れていたけど、確かにあの日はあまりミーシャと話せず帰ってしまった。僕はあの日のことを思い出して少し恥ずかしくなりつつ、「うん」と何とか言った。
「ごめんね、怖かったでしょ。」
いつも感情の起伏がそんなに激しくない僕だけど、あの日は周りから見たら多分怖かったと思う。とにかくすごく気持ちが熱くなっていて、それが止められなくて周りも見えなくなっていたのは確かで、かえってミーシャを怖がらせてしまったかもしれないと思っていた。
するとミーシャは僕の言葉を、ブンブンと首を振って否定してくれた。
「そんなことない。
ホントに、嬉しかった。」
ミーシャを見ると、本当にうれしそうな顔をして笑ってくれていた。それを見て本心で言ってくれてるって察した僕は、「よかった」と心の底から答えた。
「あの人…。」
「ヴァル?」
「うん。」
名前を言うのも嫌って様子で、ミーシャは言った。
僕がアイツを倒したとはいえ、あの日のことはトラウマになってるんだろうなと思いつつミーシャをみると、なぜかすごく複雑そうな顔をしていた。
「あの人、規約違反で追放になったんだって。」
そういえば今日姿が見えないと思ったらそういうことか。
このゲームの治安を少しでも良くできたって思ったら、自分が本当にヒーローなんじゃないかって思えてきた。ミーシャにそれを聞いて疲れた心が少し復活した僕は、出来るだけあっさりと「そっか」と言った。
「ミーシャはもう大丈夫?」
アイツがいなくなったとはいえ、あんなことをされたら怖くてゲームをやめたくなってもしょうがないと思った。でもミーシャは僕の質問に、にこりと笑って「うん」と言った。
「やめちゃうんじゃないかって心配してた。」
「え?」
「これからもミーシャと一緒に
クエスト行ったりしたいし、
やめないでいてくれてよかった。」
僕が恥ずかしげもなく恥ずかしいセリフを言うと、ミーシャはさすがに照れたのか、小さい声で「ありがとう」と言った。
くそ、かわいいな。
岩里さんという好きな女の子がいるのに、他の人のことをかわいいって思うだけでも薄情だろうか。でも思ってしまうんだから仕方ないと思いつつ、僕は心の中で「ごめん」とする必要もない謝罪をした。
岩里さんのことを思い出したら、それと一緒に途中までしか読めていない本のことを思い出した。
しばらくパーティーにも参加したし、もう帰っても大丈夫か。そう思った僕は最後まで参加することなく、早めにログアウトすることにした。
「僕、そろそろ帰るね。」
「え、もう?」
そのことをミーシャに告げると、少し残念そうな顔をしてくれた。僕が帰ることを名残惜しく思ってくれる人がいるんだってことを嬉しく思いつつも、帰るのをやめようとはしなかった。
「実は読みかけの本があってさ。
その続きが気になって。」
正直に理由を告げると、ミーシャは驚いた顔でこっちをみた。なんだか最近女の子に驚かれて見られることが多いなと思った。
「本、好きなの?」
「好きっていうにはまだ遠いけど
最近読んでるんだ。」
僕がそう言ったのを聞いて、ミーシャは控えめに「私も好きなの」と言った。最近本好きに接する機会が増えたのは、もしかして"本を読め"というメッセージなんだろうか。
勉強もろくに出来ないんだから本くらい読んで教養をつけろってことなのかもしれないと思うと、僕の本を読みたい気持ちはますます加速した。
「どんなの、読んでるの?」
僕は岩里さん以外の人がどんな本を読んでいるのか気にしたことがなかったけど、本好きだっていうミーシャは興味津々に僕に聞いた。
「えっとね、
今は"君と僕のセンセーション"ってやつ。」
「え?!」
聞いてくれたことが嬉しくて岩里さんに貸してもらった本の名前を素直に言うと、ミーシャはとても驚いた声を出した。その声に僕が驚くと、ミーシャは慌てて「ごめん」と言った。
「私もそれ好きだから…。」
「あ、そうなんだ。」
男の僕が読んでも面白い恋愛系の小説をたくさん出してるって人らしいから、女性ファンが多くてもおかしくない。
でもヒーローをしている僕が恋愛小説を好んで読んでるなんて知ったら、幻滅されるんじゃないだろうか。
僕はそう思って、本当のことを言うことにした。
「実は、僕の好きな人が読んでた本なんだ。」
「…え?」
いきなりリアルの話をしたから、引かれたのかもしれない。
もう僕たちは友達だと思ってるから、あわよくば恋愛相談でもしてみようかって思っていた。でもミーシャがあまりにも小さい声で返事をしたもんだから、よく考えずに話をしてしまったことを後悔した。
「あ、ごめん。唐突に。」
「い、いいの!」
後悔を少しでも取り返すためにも慌てて謝ると、ミーシャも慌ててそれを否定した。
なんだ、びっくりしただけか。
僕はそれで少し安心して、続きを話すことにした。
「好きな子が読んでたから読むなんて、
なんか情けないよね。
幻滅した?」
「そんなこと、ない。」
ミーシャが真剣な顔を言ってくれたから、僕は心から「よかった」と言った。するとミーシャは少しうつむきつつ笑って、「素敵だと思うよ」と言ってくれた。
「ミーシャに言われると、嬉しい。」
そう言うと、ミーシャも嬉しそうな顔をして笑った。
引かれてないみたいでよかった。
友達が一人減らなかったことに安心したところで、僕はシュウに声をかけて本当に帰ることにした。
「あ、ミーシャも会場戻る?」
「ううん、私は少しここにいる。」
「そっか。」
星がきれいに見えるバルコニーをミーシャも気に入ってくれたのか、僕が帰ってもミーシャはそこに残ると言った。僕は「それじゃあ」と軽く挨拶をして、会場の方に向かった。
「あ、ミーシャ。」
「ん?」
「クエスト、いつでも誘ってね。」
やっぱりパーティーを作る気にはなれなかったけど、仲間のために戦うってのは悪いもんじゃないって知ってしまった僕は、去り際にミーシャにそう言った。
するとミーシャもにっこり笑って「ありがとう、もちろん」って答えてくれたから、満足した僕は足早にログアウトをした。
☆
「…ふぅ。」
ログアウトをして、そのまま僕は本を読んだ。
岩里さんが好きだからとかそういう事じゃなくて、この作者の言葉選びが僕は本当に好きだった。
独特で、でもどこかとてもきれいで。
本好きでもないのにサラリと読めてしまう魅力みたいなものもあるみたいだったから、その日のうちに全部読み終わることが出来た。
また月曜に返したら、ちょっとペースが速すぎるだろうか。
間が空いたら忘れられそうだし、逆に早すぎても引かれそうだし…。
その絶妙なラインを読まなきゃいけない恋愛は、邪悪なダークヒーローとの戦いよりずっと僕には難しい問題だった。
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