第五話 遺跡の過去

◇カイ

少しずつだけど

現れるワーグもだんだん

強くなっていってるな


◇レム

だね~

なんか深淵のマナの濃度も

高くなってる気がするし……


◇レム

ここからは

あたしも戦わないと

まずそうだね~


◇リンジー

レムサン、ようやく働く気に

なったのデースネ!


◇レム

そりゃあね~

神の湖が凍ったままだと

あたしも困るし~


◇クロナ

レムって一応ちゃんと

神の湖の守護者してるんだね……


◇ノア

最初からずっと

起きててくれれば

戦いも楽だったのに……


◇アリア

あ、あはは……


◇レム

で……ドワルディだっけ

さっきこの遺跡と異常気象が

関係してるって言ったけど


◇レム

この場所で

一体何があったの~?


◇ドワルディ

…………


◇ドワルディ

……この場所は

ううん、この島全体が

昔は人気の遊園地だったんだ


◇カイ

遊園地……?

何だそれは


◇ドワルディ

……遊園地は

アトラクションで遊んだり


◇ドワルディ

ゲームをしたり、

ショーを見たりする、

とっても楽しい場所


◇ドワルディ

この場所も、昔は毎日……

海の外から

たくさんの人が遊びに来てくれた


◇ドワルディ

でも……


********************


――古代・とある施設


◇ドワルディ

アリガトウゴザイマシタ

オ気ヲツケテ

オ帰リクダサイ


◇客

あー楽しかった!

今度は冬の休暇に

またみんなで来ような


◇子ども

うん!

バイバイ、ドワルディー!


◇ドワルディ

ハイ

マタノオ越シヲ

オ待チシテオリマス


――ゴゴゴゴゴゴ……


◇客

なんだ、この音は?


◇子ども

……パパ! あれ!


◇巨大な怪物

グォォオオオォォオオォ……!!


◇客

う、うわああああっ!

化物だあああ!

逃げろおおおおお!


◇客

誰か!

誰か助けてー!


◇ドワルディ

……!

ミナサン!

避難経路ハコチラデス!


◇巨大な怪物

オォォオォォ…………!!


◇ドワルディ

……!!!


――グシャッ…………………………………………………………

…………………………………………………………………………

…………………………………………………………………………


◇ドワルディ

…………


◇ドワルディ

……いつか、もう一度……


********************


――現代・施設の遺跡


◇アリア

そんな……ことが……


◇ドワルディ

……その怪物が

どこから来たのかはわからない


◇ドワルディ

でもたぶん……

ここが人の笑い声に溢れてて

エネルギーがいっぱいあったから


◇ドワルディ

それを吸いに……

来たんだと思う


◇カイ

じゃあ

そいつは今はどこに……?


◇ドワルディ

……まだここにいる


◇ノア

何……?


◇ドワルディ

あれから怪物は

管制室も乗っ取って

島中のマナを吸い始めた


◇ドワルディ

そのうち島中の温度も

どんどん下がっていって

寒くなって……


◇ドワルディ

その影響が他の場所にも

出始めたんだと思う


◇レム

なるほどねぇ~……

そういうことだったんだ


◇カイ

じゃあそいつを倒せば

この異常気象も

治まるってことだな?


◇ドワルディ

うん……そう思う


◇ドワルディ

ずっと……今まで

助けに来てくれる人を待ってた


◇ドワルディ

アイツを倒せば……

またみんなが遊びに来てくれる


◇ドワルディ

またみんなの笑い声がする

遊園地に戻したい……


◇ドワルディ

お願いします

どうか……この島を

助けてください


◇カイ

……わかった

そういうことなら

俺たちも一肌脱がないとな!


◇クロナ

うん! 任せてドワルディ!

怪物だかなんだか知らないけど

私たちが全部倒してあげるから!


◇ノア

仕方ない……

さっき遊ばせてもらったお礼だ

そういうことなら管制室に急ごう


◇リンジー

Yes!!

早速行きまショーウ!



To Be Continued...

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