S20.1 神罰御礼参り 9月28日

――光綿市 光綿支部紅葉――


祓川「このはちゃん、あの一件で凄い認知度上がりましたね。やっぱり炎上商法って良くも悪くも強いんですねえ」

瀬川「そうだろうね。でも元からなんか見たことあるくらいには知名度があったからこそだし、なんとも言えないかな」

祓川「なんだかんだでENOKIももう少しは安泰ですね。このはちゃん達なら波に乗れるでしょうし」

瀬川「そうだといいね……。僕も夢の芥がもう少し続けばいいなと思っているよ」


稲生「はー、元からすごい人とは思ってたけど、なんというかもっとすごい人になっちゃったんだなぁ」

鷺「ところで……私は今日なんで呼ばれたんですか?」

風鳴「呼ばれなきゃ別にここにいる必要もねーんだな。――てか、どういう扱いになってんだ普段」


祓川「新人クソ雑魚研修員ですよ」


鷺「まあ確かにそうなんですけど……、というか私青葉さんと一緒に行ってるからがくしゅうそうちで即戻されるポケモンの気分ですよ」


風鳴「なるほどな。良かったじゃねーか、扱いならまだまともな場所だと思うぜ」

花園「おーっす。……あー、嫌な予感はするがとりあえずクリームメロンソーダ1つ」

早乙女「ストロー2つで!」

百瀬「どうもですー」


瀬川「あーそうそう稲生くん。最近杜の業務行ってないらしいね?お呼び出しがかかってたよ」


稲生「げっ……。ほ、ほら、あれからも暑かったからなかなか行けなくて……でも涼しくなってきたしそろそろ大丈夫かな……?」

花園「おいおい……あんまり放置してると暴れだすんじゃねーか?」

風鳴「俺が普段は行ってるさ。そうじゃねぇ話があんだろうよ。ほいストロー2つ」

早乙女「掃除しに行くんけ?なら手伝うけえ。あ、ありがとさー」

百瀬「私もお手伝いしますよ」


祓川「神様にお呼び出しされるなんてえらくなりましたねえ」

瀬川「鷺くんは僕たちとここで待っているといい。命がいくつあっても足りないよ」


鷺「あ、はい……」


――杜――


▶杜の虚にある白い悪鬼が時々赤黒く明滅しています


稲生「げー、なんか出てるし……」

花園「はぁ。俺らの命も一つじゃねーんだけどなあ……」

早乙女「なんか変な色になってない?」

百瀬「白って確か無害の神様の色でしたよね……?」

花園「どう考えてもやべー感じしてるよな……。ブチ切れ一歩手前ってか?」

稲生「うえー、なんてこったい……」

早乙女「掃除が行き届いてなかったから怒っているかな。とりあえずキレイにしちゃうけ」

風鳴「ここの神様もワケありみてぇだしな。そもそも今がどういう要素で維持してんのかもわからねぇ」

稲生「うーん、掃除したら戻るかなぁ……」


▶早乙女 ハウスキーパーで判定

 成功

▶もともと紅葉で手入れはされていたので、最初から綺麗ですね


早乙女「結構キレイやったんで落ち葉拾うくらいだった……」

花園「しゃーねー、さっと入ってとっとと戻るとしよーぜ」

百瀬「きれいなのにどうしてですかね……」

風鳴「まぁそんなんで収まるようなことなら呼ばねーだろうよ。久々に会いに行くとしようや」

稲生 「戻らないかぁ、やだなぁ……。でも行かなきゃ余計こじれそうだし仕方ないかー……」


――杜の慨世――


▶いつもと違って日本庭園に紅葉と冬桜が咲き誇っているような空間ですね。薄着のキャミソールのようなものに、派手な着物をマントのように羽織ったコバザクラが仁王立ちして立っています


コバザクラ「君、本当に神職の家なのかい?礼儀というものがなっていないんじゃないか?」


風鳴「だとよ。しかしいつにもなく様になってんな」

百瀬「だいぶ怒っていらっしゃる……」

花園「……おい、機嫌がえらく悪いがなんかやらかしたのか?」

稲生「うぐぅ……。だ、だってー……こんなはやくまた対面することになるって思ってなかったし……やっぱりまだちょっとこわいし……、うぅー……」


コバザクラ「僕はね、君が少しばかり可哀想だから待ってあげていたんだ。しかし、お礼参りどころか日課の掃除すらしないっていうのは常識も礼儀もないよね?」


花園「……お礼参りくらいは来ようぜ、それは」

稲生「でも夏の暑さは割とマジで命に関わるレベルだし……、お面取って来いって言われたら言い返せないけどー……涼しくなったら来ようとは思ってたんですよー……?」

花園「気持ちは分かるがちょっと来てお礼参り一回くらいは……な?」

稲生「ここ最近の涼しい日も雨とか台風とか天気悪くて不向きな日ばっかりだったしー……」


コバザクラ「どうだろうな。着ぐるみに頼らなくなった時点でお前の怠慢でしか無い。現在のお礼参りでもいいんだぞ?寧ろ少し遊んでもらおうか」


▶床までつくほどの髪の毛が逆立ち始め、着物の裾から薙刀をどこからか浮かばせます


風鳴「むしろそっちメインに考えてたんじゃねーかそれ?まぁ俺はいいけどよ、連帯責任ってやつだろ」

早乙女「これ……もしかして私らがお礼参りされてへんけ?」


コバザクラ「信心は口だけならどうとでもいえるんだ。物事は結果でしか見ないんだよ。僕みたいな格の低いカミに頼った結果祟られてても文句は言えないんだよ!」


稲生「そしてやっぱりこうなるのかぁ……」

花園「今後は面倒臭がるんじゃねー、ってこったな!」

百瀬「ま、これから気をつければいいんです」

風鳴「寒くなる前に呼び出されてよかったじゃねーか」

稲生「一応言っとくけど面倒はないからねー!?こわさ7割暑さと天気3割ってとこだから!!ね!!!!」

花園「……それって面倒ってことじゃねーか?」


コバザクラ「普通なら死ぬほど祟られても仕方ないよね。――僕に少し付き合ってくれよ。それで許してあげるから、僕は慈悲深いんだ」


▶戦闘前行動 百瀬 魔術皆伝 七色 ブィストロター きびきび動こう[百瀬、稲生]

▶戦闘前行動 花園 ハートオブライト 甘くとろけるような日々

▶戦闘前行動 早乙女 甘くとろけるような日々

▶戦闘前行動 稲生 ブィストロター イスティドラール メリーさん[稲生百瀬風鳴花園敵]

▶戦闘前行動 風鳴 仁義なき戦い

▶戦闘前行動 コバザクラ タタリフィールド(状態異常固定化:呪い、属性固定化:願い)


花園「カミサマへの礼を後回しにして人生オシマイじゃあ笑えねーな!守れる攻撃からは守るからとっととケリつけてくれよ!」

早乙女「遊び……!遊びやんね! 私達、不器用やんけぇ手加減お願いします!」


▶コバザクラ グラビガ(補助。全体の生命を5分の1に固定減少する)

遅咲きの満開予想(アイテムを使った時、使った対象の最大生命を10削る)

[タタリコバザクラ(呪いを3回検知すると自動で行動数を追加させる)]


コバザクラ「苦しんで苦しんで、やるべきことをやらなかったことを後悔するが良い!」


花園「ぐおっ……これはかなり……ヤバいぞ……!?」


▶[行動数追加]稲生 ドーピングスキル[ブリカテルブ、倍速プレイ]スピードドレイン セミリザレクション[柳浪・裂帛・レタブリスマン・治療の神]

 177回復[呪い]70ダメージ

▶百瀬 モビルビット 麻黄湯[エフェドラ 医心方]芍薬甘草湯[花相 医心方]

魔法の悟り[精神集中]レーザーライト

賢者の石[ラブハート[特攻魔法 魔力素(昏鐘 鏗然 ターイナ パラノマル 暗器)仙楽]

賢者の石[フォトン[特攻魔法 魔力素]]

マシンガンスパーク[特攻魔法 魔力素(昏鐘 鏗然 ターイナ パラノマル 暗器)仙楽]

 計1701ダメージ

[呪い]81ダメージ


▶[行動数追加]稲生 ドーピングスキル サモン獣[輪回応報]

[呪い]70ダメージ


▶[タタリコバザクラ]コバザクラ 

スタンショック(行動を完全放棄、スキップした時、対象の精神を1にする)

穢で、ございます(このターン中、同じ行動の使用を禁止)

[タタリコバザクラ][凛藁人形(ターン終了時、精神に2d2ダメージ)]


コバザクラ「総ては僕の掌の上さ。少しずつ苦しむといい」


風鳴「こういうのが本分だと直接仕掛けては来ねぇか」

早乙女「天ちゃんの狐ちゃん! 応援するけぇ! ――え?」

百瀬「ちょっと苦しいですね……」

早乙女「なんや……ん……これ……?」

稲生「うえぇ、空気がねっとり纏わりついてくるみたいな感じ、いやらしいなぁもう……」



▶稲生 にゃーん[セラピア[コイノーニア]]

 33回復

▶[行動数追加]稲生 リェチーチ[リストーロ・治療の神][鏡写し]

 76回復

▶ [タタリコバザクラ]コバザクラ

紅葉が散る頃に(自分の生命を20%回復する)

穢れ祓いの御神木(呪いを見た回数分、特定のスキルを強化する)

[タタリコバザクラ][凛藁人形(ターン終了時、精神に9d9ダメージ)]


▶風鳴 ナズーリン[例大祭カタログ][ラビッツフッド[十刃]]

月牙天衝[EOE、熟練の腕前、足刀蹴り[上段足刀蹴り]、アグレス、アーンヴァル、月はやがて輝いて、鈍重の一撃、薙ぎ払い[真空破斬]残光[ルミネセンス]植物操作[マンドラゴラ]][ギロチン]

[ゆらゆら]

 9276ダメージ 22ダメージ

[タタリは不死である(呪いの状態異常固定化を消滅させ、呪い状態が継続している限り致命傷判定を無視する)]

▶[行動数追加]稲生 メロウガイスト

▶[タタリコバザクラ]コバザクラ 紅葉が散る頃に 

バッドフォーチュン(自分のマイナス数値分、特定のスキルを強化する)

[タタリコバザクラ][凛藁人形(8000d8000)]


花園「全くもってカミサマってのは面倒くせーもんだな」

風鳴「俺も色々込めさせてもらうぜ!はぁああああっ!俺の全てで、薙ぎ払う!」


コバザクラ「まだまだ……!もっと楽しませてくれ!」


花園「この手の相手は……早乙女さん、任せたッ!」

早乙女「任せて! 呪いなんか……元気になって吹き飛ばせー!」


▶花園 絆引き上げ[早乙女]

▶早乙女 ブルーキャンドル[癒しの風・みんなを癒やして・治療の神]

栽培[収穫[ヒメリ、オボン]×4 オールキュア

 205回復


花園「……やったか?」


コバザクラ「ははは……。いや、楽しかったよ。久々にいい運動になったかも」


風鳴「ふいー。ったく、本当に運動って感じなんだろうなそっちからすりゃ」

稲生「ぐえー……。いくら恩があっても……、来る度にこんなんだから来たくないんだよぉ……。ぐったり……」


コバザクラ「まあね。でも、だからといってお礼参りをしない理由にはならないからね。――僕はこれでも、君たちに義理は感じているからこの程度で済ませているわけだからね」


風鳴「まぁお互いにあって成り立つってもんだ。これからも俺は変わらずやってくけどな」

花園「はー、とりあえず稲生は今後ちゃんと定期的にお礼参りと掃除!行く習慣がつかねーんなら俺とかも一緒に来てやるから、な?」

早乙女「天ちゃん時間私もあったら私も手伝うけぇな」

百瀬「時々お参り行かないとですね」

稲生「習慣とかじゃなくてー……。あーもう、ちゃんと来ればいいんでしょ来ればー、うー」

花園「毎度毎度呼び出されて"運動"に付き合わされるくらいなら、引きずってでも来させるぞ」


コバザクラ「ふふふ。僕はアフターケアもしてるんだ。潜伏先はここだよ」


▶コバザクラは君たちの目の前に液晶のようなものを浮かばせ、光綿市の住宅街を示します


風鳴「前に忍び込んだ先でも似たようなの見たが、便利なもんだな。つーか近すぎねーか?」


コバザクラ「もともとこの街に住んでいたみたいだし、そういうものなんじゃないかな?家の祭壇のようなものので悪鬼が出ている。空間が不安定だからそれなりに準備したほうがいいよ」


花園「祭壇……祭壇か。ロクでもねーイメージしかねーなあ……」

百瀬「まつられているってことですものね……」


コバザクラ「僕はこれ以上関与できないよ。精々終わらせてくるとよい」


風鳴「おう、ありがとよ。なんだかんだそれなりの付き合いだったな」

花園「この呪いも引っ剥がさなきゃいけねーしな。……とっとと落ち着かせて貰いてーもんだ」


――光綿市 光綿支部紅葉――


瀬川「どうだった?やっぱり怒られたんじゃないのかい?」


早乙女「やっぱり怒られたけぇ」

花園 「"運動"に付き合わされる羽目になったな……」


祓川「運動程度で済ませるあたり、あそこの神様優しいですよね。昔、適当にお願いするだけで毎日ボッコボコにされてたあの頃を思うと」


▶祓川は遠い目をしています


花園「やっぱ、人間カミサマに頼るようになったらオシマイってことか……」

風鳴「不条理なもんだろうしな。ま、日頃の行いがよかったっつーことだろ」


瀬川「かといって忘れると祟られて終わりだからね。酒も神様もほどほどが一番ってことさ」

早乙女「酒! そうそう仙禽って地元のお酒もらったんさーみんなで打ち上げしよーさー」


稲生「もーやだ……。やっぱり行きたくない……でも行かなきゃまた……、うえー」

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