S14 ENOKI違法労働問題(エノキイホウロウドウモンダイ)7月4日
”秋月このは”は偶像なのか? -僕らの再奇堂
こんにちは。そろそろVtuberを追って1年になるこていそです。
1年、とは言いますが実際には2,3年前にも1度Vtuberを追っていた時期がありました。自粛が続き、なにか見るものないかな、と思ってTLで回ってきた秋月このはちゃんを見てどっぷり浸かってしまい、今に至ります。
ですが、当時と今でVtuberにとっての意味合いが変わってきたのではないか?と思い、一筆したためました。あんまりガチ勢にとっては嬉しくないことも書かれているとは思いますが、最後までお読みいただけるとありがたいです。
当時のVtuberはキズナアイを筆頭に所謂Vtuber文化としての走りを偶像として提供してきました。その結果が現在のVtuber文化の礎であり、歪みにもなっているのです。
秋月このはちゃんはENOKIのVtuberです。所謂、企業系のハコモノVtuberです。黎明期にあった「VTuberがVirtualの存在である」という前提を放棄することで、いわば友達、特に男性が女友達と会話しているような距離の近さを持って今の立ち位置を保存していると思われます。
Vtuberはバーチャルを放棄した、と見て問題ないと思います。バーチャルである、というのがリアルではないという薄い襖にしかなっていません。
特筆すべきはENOKIでは多用されている「オフコラボ」でしょうか。このはちゃんは主にもふかちゃんという女の子と仲が良く、ほとんど常にもふかちゃんと、アシスタントのゆーがくんという子の3人で配信を行っています。
この、「もふかちゃん」と「ゆーがくん」という子達は現状1人の配信、チャンネルを持っていません。ですが、僕たちは「もふかちゃん」「ゆーがくん」もVtuberだと認識しています。
ENOKIが他の企業Vtuber勢と大きく違う点が1つあります。それは、「バーチャルを意識したファンタジー的な設定」です。
このはちゃんの雑談配信から聞かされている一貫した設定として、「自分は小学5年生であり、狐っ娘である」「(今はともかく)学校があるので、平日のお昼は配信が出来ない」「周りからは英雄と呼ばれていて、さん付けをされることに慣れてしまった。少し距離を取られているみたいで悲しい」の3つがあります。
配信の中身がどういう人間であれ、ファンタジー的な設定をしゃべるのが上手な子だなあ、と感心はします。特にファンタジー部分の思い出話を「ヒナちゃん」とコラボ配信をするたびに語ってくれたりもするのですが、僕がそこまでガチ勢ではないとはいえ、話に矛盾点というのがあまり見当たりません。台本があるのでしょうが、ENOKIのVtuberはみな一様に丁寧にファンタジー部分を語ってくれ、しかもリアリティまであるのが現実感の剥離に一役買っていると僕は感じています。
特に、「東京は今魔界さながらの様相になっていて、自分は疎開してきた。知り合いが戦没して……」と涙ながらに語る回は、感情が入りまくりで僕も少し涙ぐむほどでした。
思い出話を聞いても、扇でひらひらと舞って気づけばドット絵のゾンビをぶち倒してかっこよかっただの常に都道府県で煽り煽られ喧嘩しながら敵の大群を無双して私の出番がなかっただの、かなり現実離れしています。
僕は、ある1つの仮説を立てました。
『彼女(達)にとって、この経験は事実なのではないか?』
というものです。かなり荒唐無稽で、自分でもENOKI沼に落ちすぎたやべーやつというのもわかっています。
ですが、このはちゃんやヒナちゃん、まだ復帰していませんが真帆ちゃんにハコベちゃんの話がどうにも嘘をついてるようには見えなかったからです。
一度、人狼ゲームをゆーがくんやあきとのさいてーやろうさん、なつのちゃんとかと一緒にやったことがありました。(ハコベちゃんはいませんでしたが)
その時の、嘘の付き方がなつのちゃんを抜いてみんなとても下手で、大体の役割を予想できた程でした。あの嘘の付き方と日頃の雑談配信を1年追ってきている身としては、あの「設定」も嘘だとは日に日に思えなくなってきているのです。
そこで、1つ問題が出来てしまいました。
このはちゃんの年齢です。
本当に小学5年生なのであれば、あの声変わり前のロリボイスにも説明がつきます。雑談配信で宿題を一緒にやる、の教育範囲が一緒なのもこだわってるなあと思っていましたが、あれは本当に宿題をリスナーに解かせていたのでは?などと疑心暗鬼がやみません。
労働基準法によると、原則13歳以下の児童を働かせることは出来ませんが、演劇子役に限れば、1週間に40時間、日に7時間以内であれば働くことが出来ます。
Vtuberが演劇子役に当てはまるかは微妙なラインですが、当てはまるものとしても、このはちゃんは労基法を違反していることになります。
毎日毎日、18時から22時まで雑談やゲームなどを律儀に配信してくれているのです。土日は朝から夕方までやってくれています。1リスナーとしては嬉しいですが、本当に小学5年生だった場合ENOKIの労働環境はどうなっているのでしょうか。深夜業になるので、ダメです……。本当に小学5年生を働かせているのであれば、僕たちはこのはちゃんという偶像を取り上げられてしまいます。
ですが、このはちゃんが小学生ではない、とする根拠が僕にはもうありません。この記事を見たこのはちゃんリスナーの皆様。このはちゃんが小学生ではないという根拠をください。
僕はあまり見ないようにしてきましたが、魂に、大人である、または高校生以上であるという予測を立てられるなにかをください。僕は、このはちゃんの身体面の不安と、もうこのはちゃんを見れなくなる恐怖に挟まれて動けません……。
お願いします。駄文でしたが、僕のお願いを聞いてもらえないでしょうか?
――光綿市 光綿支部紅葉――
瀬川「荒れてるなあ……このはちゃんが小学生でない証明なんて悪魔の証明みたいなものだよなあ」
祓川「まあ、実際小学生ですし無理ですよ。それを公表してもそれはそれでまずいですし。言われてるように労基法とか完全無視ですし」
瀬川「紅葉はどうするんだろうねえ。えっち絵を許容してむしろ自分からRTしてるからそれで証明みたいな意見は増えてるけど」
祓川「ま、それはそれですよ。今日は私の同期が来るんですよ」
瀬川「ああ、僕達の前にPT組んでたんだっけ。君の世代は生き残りが多くていいな」
風鳴「嫌な同窓会だな。ほらイナオイ、ボケっとしてるとお前も遺影にされんぞ」
稲生 「……ぁ……はい、用意、ですね……。分かり、ました……」
???「やあやあやあ。若葉ー!生きてる??ってか生きてくれないと俺は困る」
???「そりゃ生きてますよ。私達より立場も実績も上ですよ」
???「そうですよご主人様。早く私を抱いていれば絆ボーナスアップアップですよ」
???「そうですよお兄様。早く正妻を決めてくださいね」
▶妙にチャラい男と、ちょっと怖いくらいに美少女たちがわーわー言いながら入ってきますね。祓川はため息をついて男に話しかけます
稲生「いらっしゃい、ませ……。何か、ご注文が、あれば、どうぞ……」
風鳴 「賑やかな団体様だな。いらっしゃいませ、そっちの席へどうぞ」
祓川「なんか知らない間に、女の子増えてません?ハーレム見せつけられるのきっついんですよ灯風くん」
鷲羽「俺には嫁さんがいるんだがなあ。三次元の。――ともかく、鷲羽灯風だ。こいつらは拾った」
ラウラ「ラウラです。ご主人様の犬です」
コガネ「コガネです。ご主人様のペットです」
テマリ「テマリです。お兄様の妹です」
鷲羽「名前以外全部嘘だから流してくれ……。はぁ」
風鳴「ほー、随分と羨ましいご身分だな。風鳴颯天、妖精だ。どうぞよろしく先輩方」
瀬川「瀬川だ。光綿支部のマスターをしている。お噂はかねがね。七瀬隊は優秀な人材しかいませんね」
鷲羽「はは……。死なないようについてきたら登ってきただけっすよ。コーヒーを頼む」
稲生「……コーヒー、ですね……。少し、お待ちを……」
風鳴 「ん?七瀬?つーことはまた別でいるのか」
祓川「紅葉で今、一番結果を残してるのが七瀬もみじさんって人なんですよ。幹部コース一直線ですね。私や灯風くん含めて鍛えられた人はだいたい生き残ってるんです」
風鳴「ほー、そいつはスゲェ。っと、オーダーだったな」
元木「っす……うぉっ、なんか賑やかっすね……。一部特に」
来玖「こっんにっちはー。今日は人多いっすね」
早乙女「いやーん降ってた降ってたー。毎日雨降って大変けぇーっと」
▶花園は早乙女に引きずられて入ってきますね。酒臭くて、相手をするのも如何にも面倒そうです
風鳴「らっしゃい。こっちも賑やかになりそうだな」
稲生「……ぁ、いらっしゃい、ませ……。ご注文の、コーヒー、です……、どうぞ……」
元木「うげ……。どうしたんすか、この生ごみみてぇな人……」
早乙女「もーシャキッとするけぇ! ほらーカフェモカ飲むんでしょー?」
花園「うあぁ……あぁ……」
瀬川「ちょうどいい。ひとりそれどころじゃないけど、鷲羽さんお願いしていいですか?」
鷲羽「はーん。現実が見れない理想主義の顔してるわ。そのうち勝手に治るから説明するぞ。秋月このはちゃんは知ってるな?スパチャも絶対しろよ。俺はしてる」
風鳴「紅葉ってのはこういうおっさんどもしかいねぇのか……?」
来玖「それぞれこの子に貢げみたいな指示出てるんですかね……?やたらとお金かけてる人見る気がするんですけど」
コガネ「幼い女の子には優しいんですけどね。ナンパの成功率が段違いですし、ロリコンに改名すればいいんじゃないんですか?」
鷲羽「いや、昔世話になったからな。タダで引き受けてもらったし報酬代わりにな。それはそうと、男型のアンドロイドもいるんだな。俺もそっちが良かったわ」
元木「失礼っすけど、趣味悪いっすね」
テマリ「お兄様……男色はおやめください……。せめて私で……」
風鳴「俺も元は男だったからな、狙わないでくれよ。んで、このはがどうだって?ここじゃ別の意味で知らない理由がないみてーだが」
鷲羽「うるせえうるせえ!話進まないだろ!!こうなるから男の友人がいいんだよ!!!――この街にこのはちゃんが大量発生してるみたいだが、ある程度解決できるかもしれん」
鷲羽「こいつらは割と旧型のアンドロイドなんだが、索敵と探知だけは一級品でな。調査報告によると配信時期の問題らしいが、――それならハコベちゃんもいるはずなんだわ」
鷲羽「お前ら知らないか?」
瀬川「ああ、それなら拾ったハコベくんそっくりの子が……ってあれ?」
風鳴「……そこにいなきゃあ、いねーな」
元木「ダイソーでバイトでもしてんすか?」
祓川「最近見ませんよ?私が就任してから週に1度見るくらいです。ねえ?」
ラウラ「その子、検査かけてみました?」
瀬川「ええ。結果としては濁った紫でみたことがない色だったので、現状維持の放置を取っています。今は出ていますが十六夜という子もこの反応が出てますね」
テマリ「濁った紫……ですか?データベースにも記述がありませんよお兄様」
鷲羽「ってなると、癪だがあの預言姫さんの言葉は事実ってわけか。自分だけ何もかも知ってるような顔してるだけはあるわ」
花園 「……うあー……酒ー……」
早乙女「ほらカフェモカきたけぇ飲んで元気になって」
花園「あー……?あっっっっっっっっっつぁーーーーー!!」
▶手を滑らせ、カフェモカをぶち撒けて身悶えていますね
早乙女「ちょ!? 大丈夫けぇ! 冷やして冷やして!」
稲生「……大丈夫、ですか……?水と、布巾を……どうぞ……」
花園「あーさんきゅ……あ?――なんで俺、ここにいるんだ……?」
祓川「ちょっとー。掃除増えるから自分でやってよね」
鷲羽「ともかく、預言姫さんは結果として光綿の親族縁者の記憶から情報を抜き取った。具体的に言うとするならば、記憶操作の類いがあるらしい」
鷲羽「夜叉適性もないのに、夜叉として活動した記憶があるらしい。夢だと思っているようで雑談にも出ないらしいがな」
元木「はぁ……。あの、その預言姫ってーのは」
ラウラ「いけ好かない女の人です。実力だけは確かですよ」
瀬川「えぇ……。そうなると羅刹化するリスクが無意識で跳ね上がるわけか。ならば、保護命令も妥当といえば妥当なのか」
鷲羽「そうだ。言いなりになるのが癪だったがな。そのハコベちゃんはどこで見つけたんだ?」
花園「…………ウチの妹を攫った話か」
鷲羽「んなわけねえだろゴミ。お前の実力がないから保護されることになったんだ。現実逃避してんじゃねえぞ」
花園「早乙女さんから話は聞いてるっての。保護に関しては感謝するが……事前に話の1つでも通すもんじゃねーのか?」
鷲羽「お前みたいなカスが万一拒否した場合処理する必要があるだろ。そんな戦力低下する暇なんぞあるか」
早乙女「ちょっとそんなキツい言葉使わんでくれんけ? なんもなしにいきなり大切な家族がいなくなったらそりゃ花園さんも混乱するし怒るけぇ」
元木「ま、その話はあとでしてもらってもいいっすか?」
鷲羽「本当に大事なものを守りたいなら何に代えても実力を上げて黙らせるものなんだわ。それが現実逃避して酒に溺れる程度の精神力しかないってなるとな。俺はやってきたから言えるんだわ」
花園「そーかいそーかい。お強い方々は才能に恵まれて結構なことで。あいにく俺は何処にでもいるようなボンクラなもんでね」
風鳴「今話こじらせてもしゃーねぇだろ後にしとけ。ハコベだろ、確か俺は直接いなかった時だよな。セグメがどうとか言ってなかったか?」
鷲羽「才能があればこんな辺境で無能相手に飛脚やってねえっての。前線で命散らしてるわ。なあ、”白銀の騎士さん”よ」
元木「やれやれ……。許可だとか話だとか、ココを一般企業かなんかかと勘違いしてんすか?今更っすよ……」
瀬川「――趣味が悪いね。知っているのに黙っていたのかい」
早乙女「もう! なんでここの人は揃いも揃って誤解招くような言い方するんけぇ? えーと、ハコベちゃんはたしか山城公園登ったとこで……おじさんがなんか出してなかったっけ?」
瀬川「そうか。セグメ!」
▶瀬川がセグメを呼ぶとカウンターの棚の上に魔法陣が出来、セグメがやってきます
セグメ「あいあい。ジャパニーズサムライ属性をインストールする魔法陣書いたら嬢ちゃん出てきたんや。今も魔法陣は展開してるはずやで」
コガネ「思ったより普通の事しかしていませんね。逆探知したいですね」
風鳴「ここの事しか知らねーとどこまでが違和感を感じるとこなのかわからねぇしな。おっさん、案内したほうがいいか?」
早乙女 「おじさーん♡ 久しぶりやーん♡ 濃厚接触させてー♡」
セグメ「やめんかい!!!風水ワープもデンワープも無理だし、一度登ってくれると助かるわ。後からデンワープでまとめて連れてくるわ」
花園「どの道……瀬川さん達みたく強くもなれねーよ。――俺は結局自分が一番大事だからなぁ……」
鷲羽「お前みたいなだる絡みに付き合ってる暇はないが……。ま、それは俺もそうだわ。――大事なときに命張れるかどうかよ」
瀬川「だから頼んだよ。客人ともう少し作戦会議をしておく。君たちは固まって動いてくれ」
元木「うっす、とりあえず行ってこい。いつも通りっす」
祓川「ああ、そうそう。来玖くんは残ってくれる?」
来玖 「はい?まあ良いですけど。何かさせられるんですか」
祓川「ちょっとね」
――みんな出ていきました。祓川と瀬川、鷲羽達が残っていますね
祓川「さて、来玖くん。ちょっと記憶パーツを覘く許可がほしいんだけど」
来玖「はあ、まあいいですけど。そういや前に七瀬さんって人によく見とけとか言われたことありましたね」
鷲羽「はー。手垢つけるのが早いことで。テマリ、許可も出たし頼むな」
テマリ「はいお兄様。――そこのゴミ虫、データ共有しましょう!」
▶来玖 記憶力 神道 仕事知識 空間把握 偽装で判定
成功[卒論]成功[卒論]成功[卒論]成功[卒論]
テマリ「ふんふん、冬泉のロックも大したことないですね。これならついでに偽情報で霍乱しておきます」
来玖「最近そう言う話ばっかりで冬泉の信用だか信頼だかがガタ落ちになっちゃいますね」
鷲羽「んなもんは元からないわ。人間を資源にしてる時点でない。――で、めぼしい情報はあったか?」
テマリ「はい。記憶回路にパスがかけられてましたが、私なら余裕です。詳細を文面に出しますね」
▶口からプリンターのように紙が出てきます
▶本来は人間の守護を職っていたはずだが、悪鬼の撹拌によりバグが発生し人間そのものと誤認識した
▶1月25日前後から記憶経路のバグあり。その時期までは普通に職務を全うしっていた
▶悪鬼撹拌による概念の上書きは探知出来ておらず、そのせいで現在まで進行していた。概念の上書きは、”秋月このはは神である”
▶本来土地神だった神の力を概念の上書きをすることで、秋月このはが土地神として上書き保存された。元因の土地神の名はコバザクラと呼ぶ
テマリ「なるほど。しっかり職務をこなしていたようですね。私の認識も共有しておきます」
コガネ「着信です。情報をあちらにも伝えてきます、ご主人様」
鷲羽「おう、頼むわ」
▶コガネが電話に出て、コガネの姿が消えていきました
来玖「神、ねえ。信仰か崇拝か尊敬かわかんないですけど、頼ることなく生きていけたら良いですね」
鷲羽「そりゃあ無理だ。持ちつ持たれつだしな。それで、本人としてはどうだ?土地神とこのはちゃんの接点はあるのか?」
▶来玖 民俗学で判定
成功[卒論]
▶コバザクラは杜にある大樹の品種だとわかります。冬桜ですね。今は品種は”このは”になっています
来玖「……いや品種がこのはて。もうちょっとあったと思うんですけど」
鷲羽「なるほど。”木の花桜”か。嫌でも、コバザクラとは別だが……。――それで混同かぁ」
来玖「あとは会ったときの見た目はハコベちゃんと、ソラ……うちの仲間の片割れ?だったかと。少なくともこのはちゃんではなかったと思います」
鷲羽「土地神いわく混同の要因は、ハコベちゃんとその、ソラの方ってことか。相変わらずノーヒントで情報渡してきやがる」
鷲羽「ならいいか。俺たちは土地神と交渉してくる。来玖だったか?お前は頂上のフォローに行ってやってくれ」
来玖「そうですね、来玖です。わかりました」
――光綿市 山城公園頂上――
▶魔法陣が展開していますね。崩れた石垣がかつて城だったのを物語っています
早乙女「曇ってるけど風があって涼しー!」
風鳴「着いたはいいが、こっからどうすんだこれ」
花園「クソッタレな世界。クソッタレな組織。クソッタレな人生。平和に暮らしたかっただけなのに一体何処で間違えたんだろーな……」
元木「平和を享受する側が居るなら、提供する側も居るってことっすよ。切り替えていくっす」
花園「俺の背中に乗っかってる命が多すぎるんだよ……」
元木「頼りのある背中で乗りやすいっすよ。とりあえず、いかにもなあの魔法陣まで行けばいいんじゃねぇっすか?」
風鳴「あれを踏んだせいであーだこーだ言われるのもまずいし、待ってみるか」
早乙女「おじさんに連絡しとかないとね……」
▶電話をすると、電話本体からセグメとコガネが出てきますね
セグメ「よっしゃ。どや、わいの魔法陣に不備はないやろ」
コガネ「そうですね。逆探知を試みます。阻害になるので皆様は少しお下がりください」
風鳴「んじゃ頼まぁ」
早乙女「おじさん逢いたかったけぇ! さ、私と一緒に下がろうなー♡」
セグメ「あいあい……」
▶元木 早乙女 都市伝説で判定
成功 成功
▶魔法陣が揺れ動き、赤紫の悪鬼がうねるような動きで発生します
コガネ「これは……?」
稲生 「……!?」
元木「明らかにヤバそうなんすけど……?」
花園「行くも地獄引くも地獄……」
コガネ「魔法陣と同タイミングで別の概念も付与させた……?心当たりはありますか?」
セグメ「ないな。展開も支障はなかったはずや」
コガネ「そうですか……。では、例えば概念の死滅、概念の上書き、概念の発生に立ち会ったことは?」
元木「概念の上書き……。寺生まれの……みたいなやつっすかね……?」
コガネ「そうですね。言い換えましょう。生命、というより文化の発生や、逆に文化源の意図的な消滅などはなさいましたか?」
風鳴「発生や消滅っつわれてもな。概念って大まかに括ったやつでしか認識してねぇな……それこそ寺生まれのは違うのか?」
セグメ「あー。ソラもそうなるんちゃうか?どうなんや?」
稲生「……っ……」
風鳴「確かに闇で消滅はしたな。その後ガワだけ別のやつが使ってたが、それもそうなのか?」
コガネ「そうですね。その言い方だとするならば……、文化の発生のリサイクルのようなものです。廃材アートというべきでしょうか。廃材は責任持って取り戻すべきですかね。ゴミは自分で持って帰りましょう、ってところです」
コガネ「電話です。あちらは決まったようですね」
▶コガネが電話を掛け、一言二言喋った後、来玖が出てきます
来玖「ちわー、三河屋でーっす」
コガネ「ご主人様たちの方針はどうでしたか?」
来玖「神様の方に交渉行くみたいですよ。混同の要因はハコベ&ソラだとかなんとか」
コガネ「概ね同じ結論、なんですかね。どちらにせよお怒りは鎮めてもらわないと」
元木「 ……なるほどね」
稲生「……ソラ……」
花園「……クソッタレ」
コガネ「ご武運を。荒魂になっていますので、お気をつけ下さい。帰路の確保を行っておきます」
――怒り狂う神の御元――
▶なにもない荒野ですね。秋月このはの見た目をした所々時計のような歯車が差し込まれたのが手当たりしだいに地面を爆撃していますね。とても苦しそうです
▶戦闘前行動 稲生 イスティドラール
▶戦闘前行動 元木 鈴瑚 うどんげ
▶戦闘前行動 風鳴 石を拾う
▶戦闘前行動 アラガミこのは 乱反射する懐中時計の光明遍照(自動。付属使用禁止)繰り返す狂った時計の轢み警告(割り込み。パッシブの効果を全て反転)[乱入禁止]シークバーが訪れる終焉の宣告(割り込み。命中の数値を8に固定)
花園「ああ……やるしかねーのか……」
▶呪いのような文様が鎧に刻まれていますね
元木 「フン、見るからに荒んでおるな、歴戦の戦士としての自覚がでたか?」
花園「歴戦の戦士、というよりは敗残兵ってとこだがな」
稲生「…………」
風鳴「俺にも分かりやすいパワーアップでも現われりゃいいんだが、起源がわかってもそうそう変わらねーもんだな」
▶アラガミこのは プリズミックスターズ(全体魔法8d8。時)
47ダメージ[携行食[広域]:回復薬G2][風鳴:蚊雷][元木:窓の板]
▶アラガミこのは ブライティスト・ゲート(全体魔法9d9。時)
49ダメージ[携行食[広域]:回復薬G3][風鳴:蚊雷][大合奏[八橋]]
風鳴「派手にやってくれるな、助かるぜライク」
▶元木 霞二段 里乃 ナズーリン[高級牛乳] 夜鷹の爪跡[アニヒレート]煙雨[マジカルシャワー[精神陣形]][エレメントボム:ルーミア][落とし前:結界壁]
成功 22ダメージ[二段撃ち]39ダメージ
▶来玖 麻黄湯 剛招ビート 座禅の教え 牛乳瓶G2 高速石 プラシーボ[魔法影幻術]
9ダメージ[エレメントトラップ]58ダメージ 78ダメージ
▶花園 ナズーリン[厚い薄い本]剛招ビート[鋭招来] 偽装で判定 集気法[桜花集気]
成功
▶稲生 サモン鳥[輪廻彩声]思い出で判定[ポケベル]
成功
元木 「厄介だが、やることはかわらん。ゆくぞ!リゾルカ!」
稲生「……ソラ……どこに、いるの……?」
▶歯車が回転し始め、このはの身体を削るように回っていき、このはの身体が消え歯車だけが空中に浮かんでいますね。無機質で潜在的な恐怖を覚えます
風鳴「化けの皮が剥がれる、ってやつか。なるほどな」
稲生「――不死鳥さん……お願い、ソラを……探して……。あの人の、言ったことを、信じるなら……ソラは、ここに、居るはず……だから……」
▶サモン鳥 ファイア[お燐]
62ダメージ
▶サモン鳥 ファイア[お燐]
78ダメージ
稲生 「……?……どう、したの……?――敵は、あっちのまま、だよ……?もしかして、ソラを、見つけ……きゃっ……!?」
▶稲生の身体が不死鳥に包み込まれます
早乙女 「不死鳥ちゃんが……!?」
元木「フハハ!燃えろ燃えろ!――ハ?おい!なにをしている!」
稲生 「あたたかい……けど。びっくり、した……。急に、どうしたの…………?――あれ……頭と、背中に、なんか……。この、感覚、は……?」
稲生 「ふさふさ、してる……。くすぐったい…………。これって、耳と、しっぽ……?――わっ……」
稲生「ぷはっ……!髪が、長く……。服、も……。この、巫女服、は…………!もしかして、不死鳥さん……不死鳥さん、は……。ずっと……ソラを、忘れ、ないで、くれて……?」
▶サモン鳥 ファイア[お燐]
72ダメージ
稲生「君も……んっ…………すごく、あたたかい……。ありがとう……不死鳥さん、そして、みんな……私を、ソラを、いつも助けてくれて……。あの、愛さん……鏡、持ってたり、しますか……?」
早乙女「え、あ、うん。持ってるよ! 小さいけど……はい!」
天「ありがとう、ございます…………。ぁ……ソラの、顔……。おかえり、ソラ……そして、ごめんね……。もう、絶対、忘れようとしたりなんか、しないからっ……!」
早乙女「稲生ちゃ……ううん、天ちゃん! おかえり!」
元木「――よく帰ったな、さっさ始末をつけるぞ!ソラ」
花園「……自分を取り戻した、ってことでいいのか?」
天「うん……!みんな、すごく迷惑かけて、ごめんなさい……。でも、後でたくさん謝るから、今は……行くよ、不死鳥さん……たち!」
天「私の、ソラの声に応えて……ッ!これが、今の、ソラの……心機一転、不死鳥さんとみんなの力を借りた新しいフォームっ……!」
来玖「じゃあ、ちょっとくらいは後押ししてあげますかね」
風鳴 「なら俺達も当事者らしく派手にやるとするか、なぁタケシ!」
元木「当事者か、そうだな!綺麗にふきとばそうぞハヤテ!」
▶[起爆装置:エレメントトラップ]風鳴 ナズーリン[高級牛乳]影の御札 魔神剣[弧月斬[魔神剣・双牙]]
71ダメージ 67ダメージ 16ダメージ[エレメントトラップ]65ダメージ 76ダメージ 12ダメージ 12ダメージ
▶歯車はゆっくりと噛み合せ良く回転し始め、”杜のやつによろしく”とだけ金属音で発声し、荒れ地に緑と研磨石が再生していきます。空間が整った頃、後ろに白い出口が出てきていますね
元木「これが本来の姿といったところなんだろうかな。帰るぞ」
風鳴「……最後の音、いや声か?だけはちょっとあれだったが……。ま、華を添える完璧な勝ちだな。お疲れさん」
稲生「おっとっと、新しいフォームのパワーは試せずじまい……。でも、ソラが、ソラが帰ってきてくれただけでも、私は……。ありがとう、不死鳥さん……みんなも……」
早乙女 「よかったけぇ……よかったけぇ……!」
元木「次、ならいくらでもあるだろう。これからもよろしく頼むぞ、ソラ」
稲生 「うん……そうだね、心待ちにしたいものじゃないけども、次はある……。あぁ、やだなぁ……」
風鳴「あんな目にあっても立ち向かい続けたからこそだろうよ。おっさんのとこ戻っていい報告しようや」
――光綿市 光綿支部紅葉――
瀬川「なるほど。混同ですか。そうだとするならばいくつか納得もいきます」
鷲羽「結局ハコベちゃんの生き写しは見れなかったがな。混同の原因が弾き飛ばされたハコベちゃんの概念とソラ、と呼ばれる自作キャラクターにあるのならばそちらで解決を頼みます」
瀬川「そうか……。いや、うちのチームは少しばかりメンタルが弱くてですね。この間も木陰博士にボロカスに言われたところで」
ラウラ「それでも、お願いしますね。昔の馴染みでフォローはしておきますけど、手が回らなくなるまでですからね」
祓川「ありがとう。灯風くんはやっぱ優しいよ」
元木 「ただいまっす!やってきたっすよー」
早乙女「さすがに山登りは疲れるけぇなー」
コガネ「秋月このはと、記憶を司る土地神が融合していました。分離に成功し、認識改竄も一部解けるかと」
稲生 「あ、えっと、その……た、ただいま、帰りました、です」
瀬川「久しぶりだね。いや、おかえりと言ったほうがいいかな。来週、僕の首が文字通り飛ばなくて済みそうだよ」
祓川「と言っても問題は山積みです。ハコベちゃんの所在に、杜の神様の認識改竄の修正、大量のこのはちゃんに、十六夜くんですか……。取れるところからですね」
鷲羽「よくわからんが良かったな。来玖。お前の内部コアにテマリとの連絡コードを繋いでおいた。何かあれば俺たちに連絡を回せ。俺の女で良かったらすぐ派遣する」
来玖「嫁がいるだなんだ言う割に俺の女なんですね。わかりました、遠慮なく頼らせてもらいます。」
風鳴「ありがたいお言葉だこと」
ラウラ「こういう言い方をするから面倒な女しか引っかからないんですよ?そういうことですので、また来ますね」
▶鷲羽たちは帰っていきました
元木「え、瀬川さん見ただけでわかるんすか?」
瀬川「そりゃね。声色が違うよ」
花園「俺は現場にいてもよく分からなかったが……、分かるモンなんだな」
稲生「……ぁ……はい……!ただいま、です……!――でもでも、たくさん迷惑や心配をかけてしまって、ごめんなさい……」
風鳴「なんだろうな、ちゃんとしたことを言ってるんだろうが……。ちょっと気持ちわりぃよな」
祓川「女の子を喜ばせるのがうまいだけなんですよ。みなさんは私みたいに騙されちゃダメですよ」
早乙女 「喜ばせるのうまいなぁ……」
稲生「そうだ、ソラのお面修理しなきゃ……ちょっとバージョンアップもしてみよう、衣装も新しく………」
花園「…………」
花園「……この程度で迷惑だなんだってんなら、俺の方がよっぽどだろーよ」
早乙女「……ッ!」
早乙女「コイバナ先生ッ!」
▶花園の胸ぐらを掴んで睨むよ
花園「ぐぇぅっ」
早乙女「――ッ!!」
▶みんなの前で思いっきりキスをします
花園「―――――な、な、な、な、なに、何を……!?」
来玖「大胆っすねえ」
元木「え……ちょ……え……?」
稲生「えぇ……!?」
風鳴「へぇ、こりゃ驚いたな。お供え用にしてた高めの酒でも開けてパーッとやるか」
祓川「あわわ……」
早乙女「ぷぁッ! 迷惑なんかじゃないけぇ! こうやってみんな助かっているの、コイバナ先生のおかげやけぇ!」
早乙女「いつもの……頼りなくて……ぐちぐち言ってて……弱くて……優しい、大好きな先生に戻ってさぁ……」
▶ボロボロ泣いてますね
花園「ちょっ、ちょっと待ってくれ、待ってください……。ちょっと……なんだ、その……アレだ、あの……こういうのはあんまりこういうところでは……」
早乙女「いつまでも恋したい……いつまでも恋したいんけぇ……」
風鳴「泣かせたな」
元木「あ……ぁ……瀬川さん俺今日もう終わったんで帰るっす!おつかれっす!」
花園「だ、誰か助けてくれ……」
瀬川「僕は馬に蹴られたくないんだ。青葉くん、今日は店仕舞しようか」
祓川「はえ?は、はい……!」
早乙女「絶対に、恋してもらうけぇ……もう我慢せんけぇ……愛ちゃんともう一度、一緒に暮らすためにも!」
花園 「ああ……ええと……おい、誰か……どうすればいいんだこれ……」
早乙女「みんな聞いて! 私、早乙女愛は、花園恋と付き合うけぇ! 絶対逃さんけぇ、覚えていてさー!」
風鳴「今更だが名前が紛らわしいよな。ま、流石に邪魔はしねーよ。ソラ、軽く一杯やっとこうぜ」
稲生「わぁ……!あ、はぃ……うん……。お面の下は、見ないでね。――ソラが帰ってきてくれたことが吹き飛んじゃいそうなレベルだよ……」
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