彼女は俺の事が好きだが、俺は彼女を好きなわけではない件について

水野 タツキ

第1話 プロローグ

 俺は、琴吹 四季ことぶきしき。 学業成績は人並み、運動神経は他より自信があるくらいのどこにでもいる高校1年生だ。


 清秀高校に入学し、初めは厳しい上下関係や勉強、中学とは違う部活にとまどっていた。


 しかし、高校1年の秋にもなれば、学校にも慣れてくるだろう。


 大したことではないのだけれど、高校デビューやらなんやらでカップルが増えている。


 それは放課後の部活中、走り回っている俺ですら分かるぐらいだから多いのだろう。


 そんな俺はどうかと言うと、部活の忙しさからか彼女のかの字もない。


 そして、俺には彼女を作るという点で最大の問題があるためにそもそも女子と関わる機会が少ない。


 まぁ、彼女が欲しいかと聞かれれば欲しいとは思う。だが、良いと思う人もいなければ、言うほど欲しいわけでもない。 自分の時間が減るのは嫌だからな。


 大した前フリはないが、この物語は俺こと琴吹 四季があらゆる出会いや出来事を体験し、1つの答えを見つけだす物語。

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