第5話 これはスルーということでよろしかったでしょうか?

 二学期の終業式が終わって冬休みに入ったけれど、翠ちゃんからの連絡はなかった。

 12月23日になっても連絡はない。


――私、からかわれたのかな?


 ネガティブな考えばかりが私の脳裏をよぎる。

 スクールカースト上位のモテ女子が、私みたいなジトッとした根暗などそもそも相手してくれるわけがないんじゃないか。


――いや、でも……翠ちゃんはそこまで性格悪くない!


 忘れてるだけ。忘れてるだけ。

 私はそう自分に言い聞かせて、思い切って、ラインしてみた。


「クリスマス、待ち合わせどうする?」


 私の送ったラインに返信どころか、既読もつかないまま、23日、24日、25日と時間は過ぎていった。

 私はクリスマスを、例年通り家族と過ごした。


 年末は忙しい。

 翠ちゃん、風邪とかひいてなきゃいいなと思うことにした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る