第17話 知的ゲームの頂点はオセロですのよ

「おい‼オマエ達ポーカーできる?」

 シスターベティ本日夕食当番シスターアンジェラ本日掃除当番シスターキャシー本日エサ当番に声をかけた。

できますわ自信満々

ポーカー…好き下手の横好き

「よし‼ 10回勝負だ…一番負けの多い奴がコレを食うんだぜ」

「うっ…なんですの?」

「染みる…目にくる…カハッ」

 目にも鮮やかなレッドチャーハンハバネロ炒め飯

「作ってみたはいいが…調子に乗りすぎた逸品だバカの8ビートってノリで作った

「知っておりまして? 辛いは危険信号ですのよ…味覚じゃありませんの辛いは痛覚

「でも私は辛いの好きだぜ、なんか食った後気持ちいいんだぜ」

「脳内麻薬がでるから…グフッ…快楽に溺れるタイプ…淫乱…」

(さすがビッチですわ…快楽至上主義みたまんま…ですのね)

「ゴチャゴチャうっさいな~やるぞ‼」

「ちょっと待ってくださいな、ただのポーカーじゃ面白くありませんわ…役で逆転の要素もつけませんこと?」

「面白れぇ…」

「グフッ…点数表…作る」

 ワンペアを1点…ロイヤルストレートフラッシュまで役によって1点ずつ点数が上がっていく…全員ブタの場合はやり直し、ブタで負ければマイナス1点…強い役で負ければマイナスも大きくなる…

「つまり…ワンペアで負ければマイナス2点ですのね」


 細かなルールを作り、暇つぶしに余念がない3馬鹿シスター。

 何だかんだで運ゲーである…一進一退の攻防が続いた10戦目…。


(キター‼ スリーカードーーーー‼)

 逃げ切り御免のシスターベティの顔が緩む感情駄々洩れ

(負けはありませんわね…)

 シスターアンジェラ顔に出るタイプが安堵の表情を浮かべる

(ウフッ…グフフ…グフッ…)

 常に陰気に微笑む暗黒の天使シスターキャシー暗黒面待ったなし


「スリーカードだぜ…悪ぃなトップでフィニッシュ‼」

「はい? フルハウスですわ…ホホホホホ」

「フォーカード…グフッ…グフフフフ」


 1位…シスターアンジェラ椅子に立って見下す女王気質


まさかの同点2位とはな安定の逆転劇想定外見切り発車だったぜ…」

「……」

「お二人で、召し上がれレッドホットチリペッパーバカがこさえた今夜の主食‼」


「グフッ‼」

 ワタワタと落ち着きをなくすシスターキャシー挙動不審なメンヘラ

 スチャッと差し出した『オセロ』

「フッ…私に勝負を挑むとはな…返り討ちにしてやるぜ根拠のない自信満々‼」


 パチッ…パチッ…

 15分が過ぎた頃…

(もうダメですわ…)

 黒優勢キャシー

「グフフフフ…」

(なぜ…馬鹿なのにバカだからオセロで勝負を受けたのかしら?)


負けたわけじゃねぇからなもはや恒例のルーザードック‼」


どうしました? シスターベティ…紅に染まった彼女を慰める奴はもういない

 マザーキティ事情は知らないの言葉なんぞ耳に入らなかったという…。


「死ね‼ 巨乳のメンヘラ死ねシスターキャシー‼」

「貧乳に挟まれて徐々に胸しぼめ‼ マザーよりシワシワに垂れろ‼」


(部屋の配置は関係ありませんわ)


 勝手に貧乳仲間にされて不愉快な13歳…希望は捨てるな‼

 アーメン

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