第741話 楽しい時間を過ごすことができた。的なお話
アイリスさんの店リスティーンへと赴く。
「こんにちは〜。」
「あ、レントさん! 帰って来たんっすね!」
「はい。」
「どこも怪我とかして無いっすよね!?」
「あははは。どこも怪我なんてしてませんよ。」
「な、なんで笑うっすか!?」
「いや、先に寄ったギルドでアデラードさんが同じこと言ってたから……くくっ。」
「そりゃ、誰だって心配するっすよ……本当に好きなんっすから。」
「うん。ありがとう、アイリスさん。」
頬を赤らめ俯きながら言うアイリスさんが可愛すぎて、つい頭をポンポンとやってしまった。
いや、本当についなんだよ。
恐るべし、アイリスさん。
あとセフィア達。
そんな微笑ましいもの見たーって目はやめて欲しいんですけど。
なんかこそばゆい。
「そ、それで、ハードジャイアントは無事に倒せたんっすか?」
「ああ、うん。それなんだけどね。実は……」
何があったのかをアイリスさんに語る。
内容はアデラードさんにしたのと同じだけど。
「ほあー、Bランクを超えてAランクっすか……レントさん達は本当に凄いっすね。」
「そうかな? まあ、加護とかもあるから普通の人よりもステータスが上がりやすいから。それに、俺自身多少は強くなったとは思うけど、アデラードさんが強すぎて凄いって思えないんだよね……あの人本当に凄すぎ。」
「あー、その気持ちは分かるっす。私もアドバイスとかもらう事とかあったりしたっすから。」
「そうなんですか?」
「はいっす。同じレントさんの恋人仲間って事でお喋りすることがあるんっすけど、その時に少し。」
「いつの間にそんな事に……。」
「あとリナさんもそうっすよ。今も……。」
「今? そういえば今日リナさんは休みだってギルドで言われたけど……ひょっとしてここ来てるの?」
「いや、今はちょっとおつかいに行ってもらってるっす。お昼まだなんで。」
「あー、そういえば俺たちもまだだったわ。ここで一緒に食べていい?」
「もちろんっすよ!」
家主の許可も得た事だし、早速準備に取り掛かろう。
しかし、おつかい……か。
アイリスさんは相変わらず出来合いの物なのだろうか?
前にアイリスさんはお昼ご飯を作って欲しいって依頼を出してたことあったよな。
その時に俺達が受けたんだけど……今も自分で作ってないんだろうか?
「ところでアイリスさん。」
「はい?」
「今も料理とかはしてないんですか?」
「あ〜その〜、やっぱり1人で店やるのは忙しくて、それにお客さん来てるのに下手な料理を出すのが忍びないっすから……。」
「つまり、まだ出来合いがメインと。」
「はいっす……。」
「……今度セフィアに習う?」
「……お願いするっす。」
はい、というわけでセフィアちゃんのお料理教室開催決定〜。
というかそれ、俺も参加しちゃダメかな?
前から何回か挑戦したけどまだ理想のお嫁さんと一緒に料理ってのが出来てないんだよね。
お嫁さん大好き人間としては是非ともやっておきたい。
そうしてセフィア達が台所を借りて準備していると裏口からリナさんが登場。
「アイリスさーん。買って来まし……って、れれれレントさん!? 帰って来てたんですか!?」
「はい、れれれレントさんです。」
「わぁー!? ご、ごめんなさい! 私また……って、それよりも怪我とかしてませんよね!?」
「あははは。してないよ。そして、3回目です。」
「3回目?」
「アデラードさん、アイリスさん、そしてリナさんで3回です。」
「あ、そうなんですか……。」
「それよりも、俺達も一緒にお昼を食べる事になったけど、いいよね?」
「勿論です! 断る理由なんてありませんから!」
そんなわけで、リナさんがおつかいしてきた物とセフィア達が作った料理をテーブルに並べてお昼ご飯。
俺達が居ない間の話なんかをしたりと、楽しい時間を過ごすことができた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます