第718話 訓練の為にギルドへ向かった。的なお話
いやー、昨日はびっくりしたなぁ。
まさか、第三弾と第四弾が連作になっているとは……。
観始めたのは1時過ぎ。
途中トイレや眼を休める為の休憩を挟み、第二弾まで観た。
夕食とお風呂を済ませて第三弾となったんだけど、睡眠時間とかもあって第四弾まで観れなかった。
おかげで続きがすっっっっごく! 気になる!
ちなみに蒼井は最初は『魔法少女〜?』とか言ってたけど、派手な航空戦闘や想いと想いのぶつかり合いなんかを見て第一弾が終わる頃にはどハマりしてた。
「おはよ〜。今日アデラードさん来るかな?」
「どうだろうな? アデラードさんだから仕事をちゃんと終わらせているか分からないぞ?」
「あはは……ありそう……。」
どうなるか分からないが腹ごしらえはしておこう。
朝食は1日で最も重要な食事って話もあるしな。
なんか、寝ている間に消費した糖分なんかを頭に送るから、朝食を抜くと頭が働かないとかなんとか。
他にも、午前中の活動エネルギーを得るとかなんとか、って、テレビで見た気がする。
まあ、そんなの関係なしに空腹感が辛いから普通に食べるけどね。
食堂に向かうと、何故か蒼井が既に朝食を食べているという不思議現象に遭遇する。
今日は雨か!?
それとも槍でも降るのか!?
「ちょっと、何チンタラしてんのよ。さっさと食べて続き観るわよ。」
あ、普通の蒼井だった。
本当にびっくりしたが、今日は雨は降らないらしい。
「いや、流石にいつ来るか分からないのに、あんな長編観られるわけないだろ。俺だって気になるけどさ、こればっかりはどうしようもないだろ?」
「えー!」
「えー! じゃない。」
全く蒼井は……。
気持ちは分かるが。
朝食を終えてアデラードさんが来るのを待つが、30分経っても来ない。
そうか。
いつ来るか分からないのを待つのって、かなり辛いことなんだな。
むやみやたらと出歩くわけにはいかないし、かと言って時間のかかる作業なんかは早くに来られると中途半端になるから、することが出来ない。
結局、いつでも切り上げられる事をして時間を潰すしか出来ないと。
「もー! 来るなら来る! 来ないなら来ないってハッキリしてよ! こういう時携帯が無いと不便!」
「そんなに気になるなら直接聞いてきたら? ひょっとしたら時間がかかるから観る時間あるかもよ?」
「ちょっと聞いて来る!」
そう言うや否や、駆け出していく蒼井。
いやいや、どんだけ観たいんだよ。
待つ事しばらく。
勢いよく帰ってきた蒼井。
「午後から訓練だって! だから今からなら観られるよ!」
鼻息荒くといった感じで詰め寄って来る蒼井。
というか、近い近い!
本当に、どんだけ観たいんだよ!
◇
凄かった……。
バトルシーンとか、ストーリーとか、本当に驚きの連続で、凄かったとしか言いようがない。
「……………そういえば、蒼井はなんであんなに観たがったんだ?」
「そんなの面白いからに決まってるじゃない! 後はまあ、唯ちゃんがね、あんたがこれを好きだってずっと言ってて、それで気になってたってのもあったのよ。」
唯の奴、なんて恥ずかしい真似を……だけど、グッジョブ!
通りでブーブー言いつつもそこまで拒絶してなかったわけだ。
このまま映画の余韻に浸っていたいが、訓練の時間が迫っているということもあって、あまりのんびりもしていられない。
本当は感想を言い合ったりもしたいんだけどね。
急いで魔道具を片付け、昼食を手早く済ませてギルドに向かおうと思ってたらアデラードさんが来た。
「アデラードさん!? すみません、まだお昼が終わってなくて! すぐに食べ終えますから!」
「ああ、そんなに急がなくていいよ。そもそも、朝からと言いつつ遅れたのは私の方だからさ。」
「それなら……。」
急がなくていいと言うのではあれば、のんびりとは言わないが、無理してかきこむ事なく昼食を食べることにする。
急いで食べるのは体に良くないからね。
食休みの時間も貰ってゆっくりした後、訓練の為にギルドへ向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます