第158話 精が出ますね的なお話
夕食を食べ終わった頃に女将さんからうちに泊まっていきなとの言葉をもらったが、ルリエはともかく六人も泊めてもらうのは申し訳なかったのでお断りした。
ルリエだけ泊まってもいいんだよと声をかけると、俺の方に駆け寄って耳元で「今晩もお兄さんに可愛がってほしいから。」と囁かれた。
ヤバイ!
スッゲーぐっとクる。
うぅ。
顔が熱い。
家に帰って風呂に入る。
今日はリリンと一緒だ。
さっきのがあるからルリエとも一緒に入りたかった。
「レント。さっきルリエはなんて?」
「さっきって?」
「紅の帽子亭の時。」
「あれはね……」
俺はリリンの耳元で囁くとキュピーンって擬音がつきそうな感じで目を光らせてリリンが立ち上がる。
ちょっ、丸見えだから。
見慣れてるというとあれだけどよく見てる。それでもやっぱり好きな子の裸なので興奮する。
そのまま手を取られて寝室に連れ込まれてしまった。
その際にリリンがルリエに囁いていたが、それを聞いたルリエが速攻で風呂に向かっていた。
何を言ったんだろう?
そしてリリンとしているとセフィア達がやってきた。
早いな。
まだ十五分しか経ってないぞ。
〜優姫〜
今日もしてるよ。
というかみんな凄い体力。
昨日もあんなにしてたのに。
〜レントに戻ります〜
今日はアリシアさんが来るし早めに起きるか。
ふわぁ〜。
さてと、今日こそ素振りをしますか。
あれ?
またドアが少し開いてる。
誰かトイレにでも行ったのかな?
「……、1997、1998、1999、2000。ふぅ〜。」
なんか、ラジオ体操してる気分になったな。
朝早起きして体動かすって。
「朝から精が出ますね。」
「ん? あ! アリシアさんにレイカーさん。」
後ろから声をかけられて振り返るとそこにはアリシアさんとレイカーさんがいた。
「随分と早く来ましたね。」
「アリシア様は早起きしてお弁当を作ってたんですよ。それに昨晩も着てい……ふがもご。」
「えっと、他の方達はどうしてますか?」
「あ、そろそろ起きてくると思うんで家に上がっててください。後、放してあげてください。……タップしてますよ。」
二人を家に上げて俺は汗を軽く拭いていると部屋からセフィア達がやってきた。
「おふぁよ〜レント。」
「おはよ。」
「おはようございます。」
「おはよう、みんな。」
「おはようございます、セフィアさん、リリンさん、ルリエさん。」
「あ、アリシア様もおはよーございます。」
「おはよ。」
「おはようございます。今から朝ごはんを用意するんですけど、アリシア様達も食べますか?」
「あ、今回は私が用意したのでみなさんが起きてきたら一緒に食べましょう。」
「あ、そうなんですか。それではありがたくいただきます。」
「はい。」
そういえばレイダさんにはなんて説明しよう。
アカネは会ったことあったっけ?
えーと、結婚パーティーみたいになった時に来てたっけ。
その時は女神って言ってたっけ?
「おはようございます。ご主人様。セフィア様、リリン様、ルリエ様。」
「「「「おはよう。」」」」
「それでご主人様、こちらの方達はどなたでしょうか?」
「私はレントさんの知り合いの者です。今日はちょっとレントさんと話をしようと思って来ました。」
「ですが、いくらなんでも早くありませんか?」
「今日はたまたま早く起きたので料理をしたんですよ。それでお裾分けしようかと。」
「そうですか。それではこちらにお座りください。残りの者も今起こしてきますので暫くお待ち下さい。」
そう言うとレイダさんはアカネ達を起こしに行った。
というか、あんな喋りも出来るんだね。
戦闘狂っぽい雰囲気があったから不安だったけど、意外と大丈夫そうかも。
「アリシア様!? もう来たの!?」
リビングにやって来た蒼井が起き抜けでそんなことを叫んでいた。
というか、叫ぶな。近所迷惑だろう。
蒼井を落ち着かせてからみんなでアリシアさんのご飯を食べる。
椅子が足りないのでレイダさんがソファーに座っていて申し訳なく思う。
後で予備のも買わないとな。
ちなみにご飯は流石は神様が作っただけあって美味しかったです。
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