第43話 定番の魔物続出。的なお話
朝になってセフィア達を連れて食堂で朝食を食べた後ギルドに行く。
今日は、ゴブリンとボアの依頼ともう一つEランクの依頼を受けようと思う。
ギルドに着くと早速クエストボードを見る。
いつも選んでたゴブリンと始めて受けるトライデントボアの依頼。
ボアの方は納品依頼で報酬は25000リムだ。
もう一つのEランクの方は手頃なのが無いかと思い探すとそれなりに有名なコボルトさんの依頼が有った。
結構定番の魔物なのでこれを受けよう。
受付で依頼受注を終えて街の外に出る。
その道すがらコボルトさんについてリリン先生に質問する。
コボルト
犬の頭を持ち二足歩行をする毛ダルマな人型の魔物。
複数匹で行動する事が多く、稀に上位個体が群れを率いる。
通常の個体ならば魔法を使えず、棍棒等の簡単な道具を用いて戦闘を行う。
想像通りの魔物だった。
これなら大丈夫だろうが油断は禁物だ。
とはいえ相手は複数で行動するらしいから相手より先に気づいて魔法で殲滅を基本戦法とすべきだろう。
無論先に気づかれた場合は普通に応戦するが。
でも、その前に先ずはゴブリンを屠りがてら準備運動をしようかね。
身体があったまった頃に初戦闘のコボルトさんで最後にトライデントボアが理想かな。
と思ってたらコボルトの集団を発見しました。
ゴブリンの集団と小競り合い中の。
縄張り争いかな?
草結びは並列展開出来ないし、範囲も全体をカバー出来ない。
火魔法は火事が怖いしどうしようかと思い取り敢えず様子を見る。
ポカポカと殴りあうコボルトとゴブリン。
防御もしているがそれでもクリーンヒットする度に仰け反る両陣営。
時折、ゴキッ!とかグシャッ!という音が響き、一人、また一人と倒れ、両陣営残すは一匹ずつとなった。
どちらが勝つのか少し気になって観察していると大振りの攻撃を外したゴブリンがコボルトにとどめを刺され、コボルトの勝ちで決まる。
まぁ、漁夫の利的に最後は俺たちが頂くんだが。
満身創痍のコボルトを軽く屠って証明部位と遺体を回収する。
丁度五対五で依頼の数は揃ったのだが、それなりに有名なコボルトさんとは碌に戦えなかった事による消化不良のような感覚がする。
なので取り敢えず午前中はコボルトさんとゴブリンさんをサーチアンドデストロイをしよう。
ゴブリンさんはこれまで何度も倒してきたので特に問題なく、コボルトも戦っている所を見てたから、噛み付こうとしてきても普通に対処できた。
お天道さんが真上に来たのでお昼を食べる。
そして午後のトライデントボア狩りも慣れたもので特に問題は無かった。
そして帰ろうとした時にそいつらは現れた。
三匹の大豚。
即ちオークだ。多分。
ゴブリンよりも上の魔物の筈だから単体でも最低Dランク、複数いるからCランク以上になってもおかしくない相手だ。
それが三方向から来た為逃げ場が無い。
戦うしかないと覚悟を決める。
「一対一に持ち込んで各個撃破しろ。だけど無茶はするな。」
指示を出すと同時にファイヤーボムを発動する。
先ずは退路を拡げるべきだ。
相手の足下を狙って撃ち二人から遠ざけようとする。
「「ブモォォォォ!?」」
すると後ろから奇妙な悲鳴が聞こえる。
戦闘中の為に後ろを見る事が出来なかったが直ぐに何が起きたか知ることになる。
「えっと、お呪いが発動したみたい。」
……あ、そうですか。
その後は三対一で屠って、伸びてる二匹も同様に屠った。
伸びてるのには二人に手を出そうとした怒りも込めて盛大に殺っといた。
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