第41話

朝 騎士団基地


「みなさん集まりましたか?」

「騎士団と外部の捜索隊人員は全員集まりました。ただA国側が遅れているようで」

「おかしいなぁ。別に遅れるような事情があるとは思えないけど。誰か様子を見に行ってくれ」

「了解しました。私が行ってまいりますので数名お借りします」


「えぇ、まぁそれじゃぁ最終確認として、えぇ」

「細かいことは良いんですよ」

「そうかな。まぁ、じゃぁ簡単に、本日の目標はダンジョンにて行方不明になった冒険者の捜索。なのでまずダンジョンに向かいます。先に首都からきた冒険者の一団が斥候としてでているので彼らと合流します。いいですか。彼らの報告がないということは大きな危険はないと判断してよいかと思いますが心してかかってください。我々はダンジョン捜索の訓練を受けているわけではありませんから。なにがあってもチーム単位での行動を心がけること、多重遭難は何があっても避けてください。またモンスターにも気を付けてください。いいですね」

「了解しました」

「了解しました」


「さて、A国の人たちが到着次第でますが、どうしたんだろうか」

「いくら何でも遅いですね。寝坊でしょうか?」

「みんな揃って寝坊なんてことはないさ。そろって出てこねぇ、ってことは出張所か来る道でなにかトラブってるじゃないか」

「あの人たちは騎士団みたいなもんなんでしょ、軍隊って言いましたっけ、馬車が溝にはまったとか、馬が逃げたくらいじゃ自分らでどうにかするでしょう」

「まぁ、確かに、そうだろうなぁ」


「すまない」

「隊長さん、ほかの方は?」

「出張所に止めている、A国の方から明朝になってとんでもない文が来てな、捜索隊を出す前に対応を相談したい。いいかな」

「わかりました」

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