流行りに乗る

 わたしは最近、制服(カーディガンっぽいやつね。)も羽織らないし、スカートも夏服です。というのも、前に洗濯してからそれら無し、つまりは夏服(といっても、まだワイシャツの袖は長いですが。)で生活してみて、別に苦ではなかったからです。むしろ、快適でした。ただ、どうやらわたしのトレードマークは、まん丸眼鏡とカーディガンっぽい制服らしかったです。というのも、夏服になった瞬間、みんなわたしの存在に、気づかないことが多くなったのです。例えば、リーとミノリは、後ろから声を掛けてくるとき、あまり自信が無いですし、確認をしてきます。マイクは、目のやり場に困ってるようでしたし、ダイルは、なかなか低い声で「いかついな。」とか言ってくるし、ベンに至っては、目を丸くして再確認してきます。マーサはこっちの方がいいと言ってくれました。ただ、総じて言えるのは、この状態で眼鏡を外したら、誰もわたしが誰かわからない、ということです。みんな、それだけは口を合わせて言ってました。

 ちなみに、夏服に衣替えするのは大体、七月中旬ですが、みんな感覚です。いまはまだ、七月の上旬なので、涼しい程度で、たまに上に羽織る制服が欲しくなります。

 ここで、ツンツン頭の登場です。アビーは、わたしの格好をみて、ニヤニヤしながら、「流行りに乗ってるね!」だなんて、大きな声で言ってきました。

 まぁ、悪い気はしませんでしたね。珍しく。






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