The indifference engine
伊藤計劃の短編集です。漫画も載っています。一言で説明するなら、作者のオタク時代の作品群、といったところでしょうか。
難易度が高いので、片手間に楽しみたい人より、じっくり読書をしたい人や、伊藤計劃のファン向けになるでしょう。私は正直、あまり理解できませんでした。
表題作は、アフリカの少年兵と内戦後の社会の歪みを描いた作品です。戦争が終わっても、本当の平和はまだ遠く、敵への憎しみは消えないまま少年兵を苦しめます。もし、人種の区別ができなくなったら、人種差別は無くなり、平和が手に入るのか? 物語の中で、平和な世界に住む読者にかけられる問いと主人公の答えのズレが面白かったです。
円城塔との合作「解説」(これがまた難解です)の後には、中断された遺稿「屍者の帝国」の序盤が収録されています。
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