俺の周りがヤンデレしかいなくて生きるのが辛い

白夜 ユイ

第1話 プロローグ

トン₋―――

俺、赤月中也あかつき ちゅうやは刺された。包丁が脇腹に深々と刺さっている。

刺さった包丁の周りがくれないに染まっていく、徐々に鋭い痛みが走る。

俺は壁に寄りかかり尻餅しりもちをつくように座りこんだ。

薄れていく意識の中でかすれた声で呟いた。

「どうしてお前が……」|

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