自分でまいた種

ツヨシ

第1話

自分で言ってしまうが、俺は子供の頃から女によくもてていた。


自他ともに認めるイケメンで、同世代に比べて高身長でスタイルがよく、声もいい声をしていた。


勉強はそこそこだが、身体能力が高くてスポーツ万能。


その上に女に対して話術がずばぬけているときている。


これでもてないわけがない。


初体験は中学一年で、中学時代だけでも十人以上の女と関係を持った。


中学三年の時には相手の一人が妊娠してしまった。


もちろんそんなものは、おろさせた。こういうときに役に立つのが好きで日ごろからやっている女性心理の探求と、ものごころついたときには備わっていた話術だ。


女を言いくるめるのは得意中の得意だ。


我ながらすごい技術だと思う。


高校時代には何十人という女と関係を持ち、そのうち何人かを妊娠させた。


全員度子供をおろすように丸め込んだが、一人だけ子供を腹にかかえたまま姿を消した女がいた。


両親や妹でさえその行方はわからないと聞いた。


俺としては俺の目の前から消えてくれたので、それでよかったのだが。


大学時代は地元を離れたこともあって更に加速。


三又をかけて三人ほぼ同時に妊娠させたこともあった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る