第66話 こぶとりじいさん

辰五郎師匠はガンでもう長くない。入院も拒み、タバコをふかしながら山野を散歩している。ある日、銀色の小人たちに囲まれた。彼らは落語を聞かせろという。しゃあねえなと得意の子別れをぶつと、彼らはお礼だと言って師匠を円盤の中に招き入れた。きれいさっぱりガンが消えて、タバコがうまいらしい。

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