批判と指摘の海を泳ぐ僕
ニュアンス
批判と指摘の海を泳ぐ僕
楽しい、嬉しい
という人はいなかろう
批判されると、
悲しくなる。
同じように、僕もさ。
だが、
僕には差がある。
実績に満たされた達人たち
経験を積んできた先人たち
今はそいつらに
負けている僕なんだ。
追いつくためにも、
争いで勝つためにも、
超えるためにも、
原始人のように
平気で負けないといけない。
スポーツクラブのマネージャーが
管理するチームが試合に負けるように
僕も負けるのさ。
負けて赤点の事実を受けるのさ。
がっかりの気持ちをを何度も感じるの。
初めて自転車の使い方を学ぶと
僕は滑り落ちるのさ。
痛みも感じ、涙も出し
僕はその過程を受け止める。
人に言われること
低評価で試されること
実績を揶揄われること
そんなの、いいのさ。
せめて泣いたことがある実感
それをわが魂に注ぎ込み
人とのつながりに満たされる。
思いつく通りに書き出す筆を執り
当てのない文字と思想を表現し
盲人の胎児から両眼を持つ大人になるように
浅い迷いの海からから厳しい批判の海を
僕は泳ぐようになる。
プライドを下ろし
自分の視点を保ちながら
人から学べるような自分に
僕はなりたい。
それだけでも僕は喜んでいる
地味な喜びだが、
絶対的な
喜びなんだ。
批判と指摘の海を泳ぐ僕 ニュアンス @Nyuance
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