第20話 固有名詞で幸祐明視
マッハ数は物理学者のマッハにちなんでいますが、これがたとえばポカホンタス数という名称だったとしたら全然しっくり来ません。
地名などは土地柄や気候が影響していますし、似合うようにそこに住む人達が名づけるのでネーミングが馴染むのは分かりますが、マッハ数のような、研究に携わった人物名から名付けられた物理用語が、その現象とごく自然に馴染んでいるのがすごく不思議です。
物理学者マッハが生まれながらにこの定義を作る使命を帯びていたと仮定するのなら、腑に落ちます。
※「マッハ数」は、ヤコブ・アッケレートという航空技師によって名付けられた。
松本人志さんはよく譬えで笑いを取りますが、その時ぼかさずにハッキリとした固有名詞を使う特徴があります。
そのチョイスが絶妙で、松本さん特有の笑いが生まれると見ています。
体の各部位や、地図の不確かだった地域の名称をはっきりさせると、そのことによってそのものに対する意識が生まれ、内臓や骨の働きを感じるようになったり、道に迷わず目的地に着けるようになったりします。
固有名詞を知ると、そこから楽しい縁が生まれるような、そんな引力を感じます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます