第13話 ホット・地理・ペーパー

 海外旅行をしている訳ではないのですが、世界の文化や言葉に興味があります。いまならインターネットがその未知への扉を開いてくれますが、紙の世界もなかなか優れものです。


 僕のネタ元になるので具体的な書名は明かせないのですが、中学・高校で使っていたような地図帳をもっと詳細にしたようなものがあるのです。

 

 これがまあ面白い。高校生の頃の世界観ではまだ町内の地理感覚も危うい状態ですが、年を重ねて車も運転するようになり、自分なりに世界の断片的な情報を仕入れたあとでは、吸収の仕方が違ってくるように感じました。


 調子に乗ってホコリを被っていた博物図鑑などを眺めていたのですが、童心に帰ったようでした。ビジネスの世界では無機質でダークな色を選びがちですが、世界の生きとし生けるもの、植物たちは、ビビッドで美しい形状をしています。また、固有名詞が聞きなれない言葉ばかりで、楽しい音楽のようです。


 グッズでもただの四角い塊ではなく、何か動物の形をしていたりと意匠を凝らしてあるものが好きです。


 ペットボトルの形状ひとつとっても、いくらでも工夫の余地があると思います。車や家に関しては、推して知るべしでしょう。


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