さようなら僕らの8月

さようなら事後の沈澱した部屋の薫りへ

ゲレンデに悪夢を全部連れて行ってよ

押し花のすえた匂いはもう忘れてしまったかい

今でもくちはてない西瓜はなんだったんだろうね


さようなら椅子にはもう汗なんて染みてないけど

もう悪夢を見ることはないかい

顔が見えないからつらいのはなんでかな

ゴミ箱をいつまでも撫でていた


さようなら僕らの不安と8月のぬるい風

部屋を切り取る午後の陽の光

くちはてない追憶のかけら

尽きることない妄執は

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