星降るまではどうか手を繋いでいてくれないか。

手に透かして触れようとした瞬間に、風船のように、銃で撃ち抜かれた頭部のように拡散する、昼間時の光を見ていた。滅びが顔を覗かせる真昼の真白に揺れる空。星降るまではどうか手を繋いでいてくれないか。


ふざけあう川辺で突然に湧いてくる、あなたの笑顔の裏に隠れた深い深いからっぽ。真っ赤に染まった水に足をとられるその一歩前に思ったのはそういう類の光だった。星降るまではどうか手を繋いでいてくれないか。


焦点に入ったところで奥深くに消えていくか細い光の線達。悪魔に魅入られたかのように消えていく木々のざわめき。残像に碧い影だけを残して、世界は永遠に静止した。私は星が降ってもあなたと手を繋いでいたかった。

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