碧天のアドヴァーサ(旧:最強とは身体改造のことかもしれない)

ヨルムンガンド

設定資料集

設定

 ※これは、本作品の舞台となる地方国家ベセノムの設定になります。ネタバレの危険はないとは思います。


 読者から、ベセノムの描写が少ないとのお声を頂いたので、載せときます。


 一応、これは第四話(討伐)のベセノム初入国時のシーンに入れる予定でした。そのため、そこまで読んでいることを前提として書いてます。


 また、ここにこれから設定を置いておこうかと考えてます。新キャラなどの設定を基本的にネタバレしない程度に書きます。


 これから先の設定も、ここに書く予定ですので悪しからず。




 以下、ベセノム設定。



 ____地方国家ベセノム。


 人口、約3000万人。地方国家にしては、少し規模は大きいと言える。


 特徴をあげるならば、その区画配置が最たるものだろう。 所狭しと区が乱立し、錯雑としている。


 四角いものもあれば、括弧型のもの、丸型、扇、その他説明できない形………それらがまるでパズルのように並んでいる。


 実際、ベセノム名物に「区画パズル」というものがあるぐらいだ。




 また、建物も多様性ダイバーシティーに富む。


 現代建築の巨匠が設計した渾身の摩天楼があるかと思えば、戦前に建てられた歴史的建造物がある。


 それも、区によって別れているのではなく、平気でそれらが隣合っている。


 そのため、スチームパンクなのか、そのまま文化財として残せる景観なのかがよく分からない。


 日夜、それぞれの建造物を支持する団体が、抗争を繰り広げている。



 交通も似たような状況だった。


 車は魔導によって浮遊ホビーする最新式もあれば、電気やガソリンで動く半世紀ほど前に開発されたもの、はたまた魔導戦争の頃よりあった魔導馬車まで様々だった。


 法律で各車ごと走行できる道が指定されており、違反すると厳罰が科されるのも、この国独自のものといえた。


 基本的に、馬車は舗装のあるなしに関わらず通常道路のみ、それ以外は逆に舗装された道路だけを走れる。


 高速道路を走行できるのは、浮遊により摩擦を限界まで減らした浮遊魔導車に限定される。


 異常な速度を叩き出せるので、交通事故が耐えないのが現実だ。




 さらに言えば、人も同じような感じだ。







 例えば、株価の推移を常にチェックしているサラリーマンがいる。


 日々、タブレット端末やパソコンと睨めっこをし、時代の情勢に気を配る。スーツを着込み、雑踏の中で揉まれながらも、懸命に生きる。


 近年の不景気による退職勧告リストラに怯えながらも、家庭を守るため働く。






 例えば、土地を耕し作物を育てる農家がいる。


 農業と言っても、遠隔リモートでドローンを操作し、耕耘から収穫まで全て手を触れずに行う。


 高速道路網の発展に伴って、土地減少が問題視された。また、農家の平均年齢の向上により、生産効率が下がっていることも課題だった。


 それを解決したのは、現代技術だった。


 幸い、技術力は高く、年配の方にも操作しやすいドローンは農業界に革命を起こした。


 また、国から少し離れた所に存在する農地、共同農地シェアファームでの作業が可能となり、土地の消費を抑えることにも成功した。


 肝心のドローンにはまだ不具合が多いものの、土地の高騰が激しい今、ほとんどの農家がドローン農業を選択している。




 時代をごちゃ混ぜにしたかのような独特の雰囲気から、ベセノムは活動する年表アクティブクロノスと呼ばれている。


 時代だけでなく、人種も様々だ。


 各国から亡命してくる者に対しての手当が充実しており、必ずしも住みやすいとは言えないが、人口が多い要因の一つとなっている。

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