竜と生きるための百の秘訣

濱口 佳和

第1話 愛しのドラゴン

 あたしの小さい頃からの夢は、ドラゴンを飼うことだった。

 ドラゴンの背に乗って、そらを駆ける。悪い奴らをほのおでけちらす。金貨や宝石を探しに、世界の果てまで冒険する。


 あのね、ドラゴンっていっても、どれでもいいわけじゃない。

 あたしは、ブルー・ドラゴンが欲しかった。

 でも、青いドラゴンは高価すぎて、たぶん、きっと、あたしには一生買えない。


 ならば、じぶんで狩りにいけばいい。

 あたし自身が、竜の狩人ドラゴン・ハンターになればいい。

 それが、この学院に来た理由。


 単純、でしょう?


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