婚約破棄されてしまう所で私はある事をして逃亡します

一ノ瀬 彩音

第1話 婚約破棄からの逃亡

私には数年前から大好きな人がいて、その人に

告白してからというもの、恋人同士となりまして

良かったのですけれど、それからが大変でした。


相手の人は御曹司で周りからはお金目当てだの、

資産目当てだのと言われてて良い気分では

ありません。


そんな中で私は婚約というのをしますけれど、

果たしてして良かったのかと考えています。


相手から婚約というのを持ちかけてきたので

私はそれに了承するしかなかった。


婚約を受け入れなければ幸せにはなれないし、

一緒に居る事も出来ない。


そこで私は相手の男性に確認を取るために

会う事に致します。


私のお名前は早見沙織ハヤミサオリ

年齢23歳で職業OLです。


相手の男性のお名前は浅野誠アサノマコト

年齢28歳で浅野家の御曹司です。


私は浅野誠に会うために誠が住んでいる家へ向かっています。


誠が住んでいる家に到着すると私はインターホンを押して

しばらくすると誠が出てきてお話があるというと、中へ

入ってくれと言われたので中へ入ります。


いつ来てもわかる通りに誠の家はお屋敷でとんでもない広さなので

迷子になってしまいそうです。


私は迷子にならないように誠の後をついて行きます。


誠のお部屋に着くと、私と誠はお互いに高級そうな椅子に座ると

私は確認のためにお話する事にします。


「誠は私と婚約して良かったの?」


「その事なんだが、悩んでいる」


「そうなのね」


「沙織はどうしたいんだ?」


「私にもよくわからなくて迷っているの」


「そうか」


私も誠も悩んでいるという感じなのでどうなるのでしょうか。


そこで誠がとんでもない事を言ってくるのです。


「婚約破棄したい、沙織」


「えっ? 婚約破棄ですって」


「ああっ、婚約破棄してもいいか?」


「それはちょっと…………」


私は誠に対して婚約破棄は嫌な素振りをすると誠は困った表情を

していてどうすればいいのでしょうか。


ここは婚約破棄から逃れるために逃亡するしかない。


「誠、お手洗い行きたいから行ってもいい?」


「ああっ、行ってくるといい」


「うん」


私は立ち上がると誠のお部屋から出てお手洗いに行きます。


お手洗いに行きたいというのは口実で本当は行きません。


そのまま私は玄関まで行って靴を履いて、この家から出て

行って私の住んでいる家に戻ります。


私が住んでいる家に戻るとホッとしていますけれど、誠が

ここに来ないかどうかが心配です。


この日、誠はここへは来ませんでしたけれど、翌日になると

誠から何度もご連絡があって私は出ようとも致しません。


出てしまえば、婚約破棄されるので嫌なのです。


婚約破棄されるのなら、このまま逃亡というより逃避するしかない。


そうしていればきっと何とかなるかもしれません。


それから月日が流れて何事もなかったようになるのですが、

誠からもご連絡が途絶えると私も疲れたのでどうしようか

困っているのです。


こんな事をして逃避してても前には進まないので誠とは

しっかりとお話しなきゃいけないですよね。


私は誠にご連絡するとこのお電話は現在使われておりませんと

言われてどうすればいいのかなって考えます。


これって遠回しに婚約破棄されたのも同じなのかもしれません。


こういう形で婚約破棄されるなんて私は惨めというか、悪い事を

したかなって思います。


誠の婚約破棄をしっかりと受け入れてあげれば良かったと深く

反省している私がいます。


今更、後悔しても遅いので次の恋愛では面と向かってお話して

相手の気持ちも受け入れるようにしないといけないですよね。


逃避するというか、逃亡するというか、逃げるというのは

人間としてしてはいけないですよね。


恋愛というのは逃げるものじゃなくて幸せになるためにするので

私は頑張る事に致します。

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婚約破棄されてしまう所で私はある事をして逃亡します 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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