その10
あなたは樵だろうか?
そうだとすると、森の中で泉を見つけるかもしれない。
水面がきらきらと輝く、小さいながら美しい泉を。
泉に見とれていると、手にした斧をうっかり落としてしまうかも。
もし万一、ぼちゃんっとやってしまったら、慌てずしばらく待つとよい。
それがこの泉なら、きっと美しい女神が現れるだろう。
斧は返してくれないが、不思議な料理をくれるはず。
丸くて薄い、チーズの味がする食べ物を。
焦げ臭いのは我慢してほしい。失敗作だろうからね。
上手く焼けたやつは、他に食べさせる相手がいるそうだ。
まあまあ、そんなこんなで――。
めでたしめでたし。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます