その2
とある森の中、ある日の泉。
それはもう、ひと目で女神と分かる眩しさ。
「あなたが落としたのは、鉄の斧ですか? それとも、銀の斧ですか?」
「金の斧です。祭の
「…………」
「早切り部門じゃ三位だったけど、高所切りで逆転勝ちしまして。いやあ、小さい斧も使いやすいもんだ」
「大事な副賞を落とすとは、粗忽者ですね」
「面目ない。嬉しいからって、持ち歩いちゃダメでしたねえ」
「以後、気をつけるのですよ」
「はい」
「もう無くさないように、私が保管――」
「返せや」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます